初詣よりも暮詣(くれもうで)が素敵な理由

Last Updated on 2019年12月31日 by ぷーやん

お正月と言えば初詣。

日本で初詣に一番多くの人が訪れる場所は明治神宮。

正月でも人ごみを愛する人たち

毎年テレビで明治神宮の初詣客を見るが、ものすごい人の波である。

日頃、満員電車でもみくしゃにされている人が、何を好き好んで折角のお正月に満員電車のような場所に行くのか僕にはよくわからない。

日頃の訓練で、きっと人ごみの中での耐性ができているのだろうか。

僕にはとてもじゃないが、あの人並みにもまれて神様にご挨拶する気にはなれないので、毎年、年内の暮れに明治神宮に参拝することにしている。

暮詣は素晴らしい

暮れに行くから初詣ではなく、暮詣(くれもうで)というわけである。

日本一初詣客の多い明治神宮だが、暮れに行くと当たり前だが人が少なくガラガラだ。

静まり返った厳かな境内の砂利道をずりずりっと歩くと、心が洗われる。

お賽銭箱に1万円札を入れて、「今年もありがとうございました」と手を合わせる。

明治神宮の駐車場に車を止められるので(しかも無料)、本殿まですぐにたどり着けるし、上からお賽銭が降ってくることもないので、ヘルメットも不要である。

中にはフード付きのパーカーを着て、空から降ってくるお賽銭を沢山キャッチしようとする人もいるようだが、ほとんどの人が投げ入れるお賽銭はたいがい10円玉である。

パーカーのフードに10円玉がいくら入るのか知らないが、苦労の割にはあまりにも実入りが少ないような気もする。

それに空から神様に目を付けられて、その人の1年はロクな年にならないような気もする。

10円であなたの望みをかなえてくれるほど、神様は寛大ではない

しかしどうしてみんな同じタイミングで激込みの神社に行くのだろうか。

お正月に行かないと、神様がお願いを聞いてくれないのだろうか。

日本中の人が、同じ時期に一斉に賽銭箱に10円玉を投げつけて、「ワシの願いを聞け!」とやるのだから、神様も大変だろう。

「お前、望みを聞いて欲しかったら、もうちょっとはずんでくれや・・・」

神様の愚痴が聞こえてきそうである。

神様は、お賽銭が多い人から優先して望みをかなえてくれるのである。

間違っても10円玉しか投げ入れないあなたは、神様の目に留まることはない。

10円であなたの望みをかなえてくれるほど、神様は寛大ではないのである。

さて2020年、あなたはどんなお願いを神様にするであろうか。

「家族が安全に暮らせますように、健康でありますように、がっつり儲かりますように」

そして一番大事なのは、お願いする時に、もう少しお賽銭をはずむことである。

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