Last Updated on 2020年2月6日 by ぷーやん
いやー、何となくそうではないかなと薄々感じてはいたが、こういう記事を見ると、あー、やっぱりなあと思った。
ネット証券の取引金額の80%以上が50歳以上という衝撃的な事実
ネット証券の約定代金の80%を50代以上、うち39%を70代以上が占めているそうで、 お金がない若いデイトレーダーは数千円からできるFXや仮想通貨に流れているという。
1999年に株の売買手数料が完全自由化になった。
最初からネット証券を使っている若い人は驚くかもしれないが、昔は株の売買手数料はどの証券会社でも一律で決まっていた。それもバカ高い手数料だ。
その後、ネット証券が続々と誕生し各社が手数料競争に突入。安くなったネット証券の手数料と対面手数料のあまりにもの違いに驚き、今まで払ってきたバカ高い手数料は何だったのかと驚愕した。
株というのはもともと単元数というのがあり、安い株でも最低数十万円~の資金が必要になる。
ネット証券は若い人が使っているイメージだが実態は年寄が使っている
任天堂などは値動きが激しいのでデイトレーダーには大変人気があるが、株価が40,000円で単元数が100株だから、最低でも400万円以上の資金が必要になる。
若いトレーダーは、株をやりたくてもお金がないので、お小遣い程度でできるFXや仮想通貨しかできないのが現状だ。
証券会社では、約定代金の80%を50代以上、うち半分弱を70代以上が占めるというから、相場を動かしているのはまさに僕らの世代以降のトレーダーだ。
ネット証券が誕生してからの主役は依然として若い人ではなく、僕たちおじさん以降の世代なのである。
今の50代が相場から引退したら誰が代わりに相場を張るのか?
僕ら50代が最後の砦なので、僕たちが相場から引退するころにはネット証券会社は果たしてどれくらい生き残って行けるのだろうか?
ネット証券は参入障壁が低いので、資金力を使ってシステムを構築し、あとは手数料の割引合戦という消耗戦になる。
その手数料もついに無料化になるところも出てきて、経営者にとってはまさにいばらの道だろう。
僕たち投資家にとっては手数料が無料になるのは大変嬉しいことだが、証券会社がどんどん淘汰され、最後は生き残ったところが独占的に手数料を高止まりに戻すような動きがあると辛い。
こんなことを言っては叱られるが、証券会社にはどこもつぶれない程度に、激しい競争を続けてもらうのはベストだ。
大が小を飲み込まない玉石混交の日本の会社
日本の会社はどの業界でもアメリカのようにすぐに大が小を飲み込まずに、それぞれが熾烈な競争でギリギリ頑張っているところが多い。
日本が長いデフレから抜け出せない一因にもなっているのは、そもそも競合の会社が多すぎるという一面もあると思う。
アメリカの証券会社は手数料の無料化はむしろ日本より過激に進んでいるが、激しい競争の結果、最後は必ず強い会社が弱い会社を飲み込み一気に淘汰が進むだろう。
その度に、資金を移動したり書類の変更手続き取らなければならないケースも多々出てくるだろうし、僕も経験があるがアメリカの証券会社に口座を持つということは、なかなか面倒くさい事も多いのだ。
その結果、最初は手数料がタダで喜んで口座開設したはいいが、その会社自体がなくなってしまい、吸収合併を繰り返した結果、手数料が復活して独占価格になるというオチもありそうである。
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