Last Updated on 2020年2月27日 by ぷーやん
連日のNYの続落で顔が青ざめている人も多いかと・・・
マーケットが全面安のなか日経平均銘柄で唯一株価が上昇した会社
NYが大きく落ち込んだ日の朝の寄り付きほどハラハラドキドキすることはない。
一体、いくらで寄り付くんだろうと不安一杯でモニターを見つめるあなたの顔が目に浮かぶ。
NYが1,000ドル以上下落した25日、日経平均採用の225銘柄は、ある1銘柄除いて全銘柄が全営業日比でマイナスだった。
ある1銘柄を除いて?
こんな地獄ような暴落の日に、1銘柄だけが上昇していたとは、どこ?
日経平均採用銘柄で唯一前営業日比プラス(+2.83%)の銘柄とは、富士フィルムだ。
何で富士フィルムだけが前日比プラスになったかというと、週末の21日に「コロナウィルスの検査試薬開発を始めた」という材料が好感されたからだという。
コロナウィルスが原因で全面安の中、まさにドンピシャのタイミングで発表された。
言っておくが、ウィルスの検査試薬が完成したのではなく、「開発を始めた」のであって、現時点では影も形もないのだが、それでもこの悪環境の中で、日経平均銘柄でたった1社だけ上昇したのだから、今後大注目の銘柄になるのだろうか?
一番ヤバイ環境で仕事をしているウィルス検査員の人に感謝
今やマスクなしで人前で咳でもしようものなら、張りつけ獄門の刑にでもされそうな雰囲気の中、ウィルス検査を希望する人もうなぎ上りになっている。
何か熱が出てきてヤバイので、ウィルス検査を希望してもなかなか検査してくれないことがニュースになっている。
「さっさと検査しろよ」と素人は思うかもしれないが、 ウィルスの検査というのはかなり時間がかかり大変なものらしい。
コロナウィルス感染の有無を調べるのは「PCR検査」と呼ばれ、国立感染症研究所などに現在、国や自治体からの検査依頼が殺到している
PCR検査は、のどや鼻の粘膜から検体を採取し、試薬を使って検体の反応を調べるらしいが、結果がでるまで数時間から1日程度かかるという。
この研究所では、1日の検査数は200件が限界で、3交代の24時間体制で20人ずつが8時間おきに入れ替わって検査している状態。
しかし検査する人も辛いだろうねー。一番ヤバイ環境で仕事をしているのだから。
下手したら黄熱病の研究で亡くなった野口英世博士の二の舞になる危険と背中合わせということだからね。本当に命を懸けて頑張ってくれている検査員の方に敬服。
なんせこんな状態だから、すぐに検査結果が判明する方法が一早く望まれているのは言うまでもないが、富士フィルムはウィルス結果が早く判定できる試薬を急ピッチで開発するというニュースが、マーケットに大きく影響したのだろう。
ウォール街に勤務するイタリア系がマーケットに危機感をもたらした
それにしても、1月末にコロナ感染の広がりが話題になり始めた頃からしばらくは、欧米のマーケットは、「コロナ?何それ?」みたいな感じで株価はガンガン上昇していたが、ここ最近になって急に「ヤバイぞ、こりゃ!」みたいなモードに急変した。
この理由を、マネックス証券の松本大社長は、「ウォール街に勤務するのはイタリア系が多く、イタリアでの感染者数の増加を受けて、これまで対岸の火事と思っていたことが、自分事になって危機感を感じたのだろう」とコメントしている。
真偽の程はよくわからないが、マーケットも所詮人間のトレーダーの気分次第でどうにでも動くということなんだね。経済的な根拠でなく、「あっ、俺の国もヤバイやん!」という自己中心の考えが相場を動かすとは・・・
これからはウォール街で働いている人種構成比率も知っておく必要がありそうだ(笑)
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