ヘッジファンドの45日ルールは225先物デイトレにどんな影響があるのか?

Last Updated on 2020年3月31日 by ぷーやん

ヘッジファンドの45日ルールは225先物デイトレに影響あるのか?

ヘッジファンドには45日ルールと言われる解約に関するルールがあるという。

ヘッジファンドの45日ルールとは?

「投資家がファンドを解約するには決算日の45日前までに申し出をしなければならない」というルールで、45日前までに行うことから45日ルールと呼ばれているそうだ。

3月に入ってからの凄まじいコロナの暴落相場を目の当たりにした投資家は、恐怖のあまりに、預けている資産を引き出そうとファンドへの解約依頼が殺到した。

ファンドの解約は45日前までに申請するのがルールということで、今解約しようとしても実際に解約できるのは4月末になる。

こんなこと全然知らなかったが、実は今月の15日以降にこのヘッジファンドの45日ルールの恐ろしさを知ることになる。

ファンドは解約資金を確保するために、過去に類を見ない最大級の猛烈なポジションの手仕舞いを16日~19日にかけて行ったらしい。

売りが売りを呼ぶファンドのポジション整理により、相場は更に暴落、その影響はロングショート戦略まで及んだ。

ヘッジファンドの45日ルールは225先物デイトレにどんな影響があるのか?

そこでこの45日ルールが過去、相場にどのような影響を及ぼしたのかを日経平均株価を使って調べてみた。月末から45日前は15日にあたるので、15日以降に何らかの傾向があるのかもしれない。

これは1日~31日までの日経平均株価の過去の値動きのグラフ

月初めに大きく上昇し、以降はグラフ中央の15日中旬にかけて売られている。これだけだと、15日以降に何かしらの影響があるのかどうかわからない。

そこで月初めから15日にかけて相場が下落した時、投資家心理が悪化して解約が集中することで15日以降は相場が下がる傾向にあるのだろうか?

15日以降上昇している日もあるが、概ね相場は下がる傾向にあるようだ。月の前半に相場が下がった時は、特に15日以降の数日間は、ファンドの解約金確保の為のポジション整理に気を付けた方が良さそうだ。

一方、月の前半に相場が上昇している場合は投資家心理が良好なので、ファンドの解約はなく、15日以降も引き続き相場は上昇傾向にある。

この2つのグラフを見て気になったのは、30日のそれぞれの値動きである。

月の前半に相場が下落した場合、月末の30日に大きく買われており、逆に月の前半に相場が上昇した場合、月末の30日に大きく売られている。

1991年からの統計によると、30日の傾向は以下のようになる

月の前半に相場が下落した場合、30日に買われる確率は59.4%
月の前半に相場が上昇した場合、30日に売られる確率は64.2%

とかなり明確な傾向があることに注目したい。

次に僕の225先物デイトレシステムの成績を日付別に集計してみた。それぞれ買いポジションと売りポジションの成績に分けてある。
2007年~

買い売り
日付損益勝ち負け勝率損益勝ち負け勝率
11,290,000211558.3%-470,000162143.2%
21,170,000151353.6%320,000181064.3%
3-830,000111444.0%1,100,000161061.5%
4-860,000142535.9%610,000131056.5%
5-1,050,000182442.9%2,350,00022678.6%
6810,000242153.3%1,170,00016964.0%
7-170,000232547.9%510,000181064.3%
8680,000272255.1%480,00011955.0%
9280,000222744.9%-200,000101050.0%
10-450,000212051.2%680,000181162.1%
11750,000251661.0%-1,160,00071729.2%
121,230,000231659.0%770,000151157.7%
13470,000251956.8%600,000151157.7%
14420,000212150.0%-360,000121741.4%
15650,000211853.8%-190,00081240.0%
16-470,000181948.6%240,000151944.1%
17230,000211755.3%900,00015962.5%
181,190,000291664.4%410,000161061.5%
19-40,000181751.4%150,000161159.3%
20-810,000182245.0%160,00091047.4%
211,840,000311764.6%770,00014960.9%
222,290,000261072.2%330,00014670.0%
23840,000151157.7%2,690,00023776.7%
24-190,000201557.1%2,270,000191457.6%
25730,000242351.1%320,000181751.4%
26290,000171553.1%310,000161061.5%
271,620,000251759.5%490,000241561.5%
281,610,000201458.8%830,000211656.8%
29310,000211361.8%660,000181260.0%
301,180,000161061.5%610,00018966.7%
31360,00012860.0%1,110,0006554.5%

主な傾向として

買い

  • 月初旬の3~5日の成績が悪い
  • ファンド解約締め切り日の翌日(16日)の成績が悪い
  • 20日の成績が悪い(不明)

売り

  • 月の初日の成績が悪い
  • 11日が悪い(ごとう日の翌日に何らかの影響?)
  • ファンド解約締め切り日と前日(14~15日)の成績が悪い

はっきりしたことはわからないが、月の初旬とファンド解約締め切り日あたりにおいては、明らかに傾向があるようだ。

これを売買フィルターに使うか使わないかはあなた次第だが、マーケットにはこうした傾向があることは知っておいて損はないだろう。

今日も、「相場は僕のATM!?」に来てくれてありがとうございます。
記事の下にある「ブログ村」のバナーをポチっとしていただくと、とても嬉しいです。

人気記事

システムトレードを使った投資手法で資産運用する

経済危機を乗り越え25年間勝ち続ける先物投資法

運用成績

セミナー、トレードシステムのお申込みはこちら

(Visited 125 times, 1 visits today)