Last Updated on 2020年8月19日 by ぷーやん
コロナ感染の勢いが一向に衰えない中、好調な株式市場。
特に米国株式市場の盛り上がりは、もはや完全にバブルの領域といってもいいだろう。
東京23区の地価でアメリカ全土が買えた時代
新興EV自動車メーカーのテスラのたった1社の時価総額が、トヨタを含めた日本の全ての自動車メーカーの時価総額を抜き去ったという事実自体が、バブルの凄まじさを物語る。
1980年代後半の日本のバブル絶頂期、東京23区の地価でアメリカ全土が買えると言われていた。
今、米国株式市場では、テスラ1社で日本の全ての自動車メーカーが買えるという、まるでバブル期に日本で起こった現象と同じことが起こっている。
昨日はイーストマンコダックの株が日中の数時間の値動きにも関わらず、MAXで500%以上も急上昇するという異常な値動き。
医療分野に進出するのに伴い、政府から巨額の融資を受けたというのが材料らしいが、そんなものはこじつけで、狂った投資マネーが殺到したに過ぎない。
昨日のイーストマンコダックの株価の動き
↓
米国時間の10時40分にピークを付けた株価はその後お決まりの急落に見舞い、その後はカジノの如く急騰と急落を繰り返しその日のマーケットを終えた。
デイトレーダーの連中はさぞかし楽しかったことであろう。
日本の株式市場は相変わらず日銀砲が頑張って株価を支えているし、証券会社はコロナという新しいテーマ関連の銘柄を出汁に、虎視眈々と投資家の財布を狙っている。
新聞を眺めていると、コロナの影響で業績が好調な企業がある反面、赤字に陥った企業の様子がよくわかる。
儲かった企業は、ドンキでマスクが売れまくったパンパシフィック、テレワークで高価なパソコンが売れまくったノジマ、医薬品情報サイトの利用が急増したエムスリーなど。
赤字になった企業は、マスク着用で化粧をしなくなった女性の影響で化粧品が売れない花王、飲食店が広告を出さなくなったぐるなび等。
コロナの関連といえば、IT関連銘柄の勢いが目立つが、変わったところでは「シマノ」株が噴いている。
自転車の変速機などの分野で世界シェアNO1のメーカーであるシマノは、コロナで蜜を避ける人が、電車からチャリンコに乗り換える人が急増している現象で買われているようで、JR西日本や日産などの輸送関連の企業の時価総額さえも抜き去ってしまった。
チャリンコの会社が、車や新幹線の会社の規模よりも大きくなってしまったのである。
コロナが引き起こしたバブルが過熱するカジノ相場の暴落はいつ来るのか?
コロナの影響は相場に多大な影響を与えているが、米国市場も見ても明らかなようにとても健全な状態とは言えず、ますます相場がカジノ化している。
弾けないバブルが無いのはマーケット関係者なら当然わかっているが、皆がダンスを踊っている時は自分もダンスを辞めないのが相場の歴史である。
リーマンブラザーズのCEOだったリチャード・ファルドは、リーマンショックと呼ばれた金融危機後に、議会で金融破綻の片棒を担いだ責任を問われ、「皆がダンスを踊っている時には誰も音楽を止めようとしなかった」と発言した話はとても有名だ。
今、まさに皆がダンスを踊っている。
そして凝りもせずに誰も音楽を止めようとしない。
わかっちゃいるけど辞められないのである。
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