Last Updated on 2022年1月30日 by ぷーやん
2010年5月6日、理由もなくアメリカのダウが数分間で1000ドル以上も急落した事件があった。
フラッシュ・クラッシュと呼ばれる暴落劇である。
その原因を作ったのは、イギリス在住の個人トレーダーで5年後に逮捕される。
男の名は、ナビンダー・シン・サラオ
自宅で1日に数千回もの売買を繰り返すデイトレーダーだ。
その手口とは、見せかけの注文を自動発注してすぐに取り消すプログラムを使い、他の参加者を欺き、自らに有利な方向に相場を誘導するというもの。
これは「見せ玉」と呼ばれ、株の取引では違法行為である。
しかし暴落が起きたとき、実はサラオは市場にいなかったらしい。
母親に夕食に呼ばれ、プログラムのスイッチを切って売買を中断した約1分後から暴落が始まった。
サラオの大口注文が消え、異常を察知したHFT業者が一斉に売買を中断したのである。
そして運の悪いことに、市場参加者が減ったところに、発注の設定を誤ったある運用会社の大量の売り注文が襲った。
板がスカスカのところに大量の売り注文を浴びせたら、そりゃ暴落するわな。
想像しただけで背筋が寒くなる・・
コンピューターのアルゴリズムが売買の半分以上を占める株取引の世界。
ロボット化された市場の連鎖反応で暴走するリスクは、今後ますます高まるだろう。
もし1分間に1000円も日経平均先物が急落したらたまらんな・・
怖すぎる・・
フラッシュ・クラッシュ、面白いよ
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