Last Updated on 2022年1月30日 by ぷーやん
トヨタといすゞが資本提携したとのニュースに、株式市場は即反応し昨日のいすゞ株は急上昇した。
逆にトヨタは地合いに押され下落し、トヨタ下落、いすゞ上昇という反対の値動きになった。
しかし今日の取引開始の時点で早くもいすゞ株は利益確定で売られて株価は下がっているようだ。
こういう個別ニュースはいろいろな思惑が入るので、個別株単独で買ったり売ったりしてもあまり儲からない事が多い。
特に個別株は毎日いろんなニュースが飛び込んでくるので情報が交錯し、真偽のほどが定かでない場合も多く、株価を動かす本質的な事がぼやけることも多い。
今回の場合の様に2社間での資本提携や業務提携などのアナウンスがあった時は、2銘柄の倍率が今後どのように変化するのかに注目する方が、それぞれの銘柄の値動きを予想するよりも簡単だと思う。
トヨタといすゞの1983年からの株価の推移はこんな感じ
青がトヨタ、オレンジがいすゞ
そしてトヨタといすゞの過去の株価の倍率をみるとこんな感じになる。
最低の倍率が0.8倍で、最高は50倍までその差が広がっている。(株式分割による株価調整後)
ちなみに0.8倍の時期は、1990年4月で、100倍まで広がっている時期は、2002年11月であった。
この時期のトヨタといすゞの業績がどのようなものであったのかは調べていないが、ピーク時の50倍というのはトヨタがいすゞよりもかなり高い株価水準だったか、いすゞがトヨタよりもかなり低い株価水準だったかということになる。
そしてこの倍率が50倍という水準があまりにもかけ離れすぎていると思えば、トヨタを空売りし、いすゞを買う両建てをすることで、同じ自動車セクターの銘柄同士をヘッジしながら大きな利益を得られることになる。
それでは現在のトヨタといすゞの倍率はどんな感じであろうか?
これは今年に入ってからのトヨタといすゞの倍率の推移だ
2021年1月~2021年3月現在
現在は約7倍程度の倍率で推移しているが、直近の数日はトヨタが売られ、いすゞが買われるという流れになっている。
両社の資本提携は昨日の発表だったにも関わらず、数日前から倍率が低下している動きを見ると、情報が事前にリークしてるのではないかと勘繰りたくもなる。
さて問題は今後の動きであるが、資本提携をしたことで現状よりも株価の差が縮まる方向、つまり倍率が低下する方向へ動くことが予想される。
とすると今後取るべき戦略は、「トヨタ売り-いすゞ買い」というポジションがいいかなと個人的には思っているので、このポジションを仕込んでみたら面白いかなと。
うん、これしかない(笑)
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