Last Updated on 2021年9月17日 by ぷーやん

日本アニメは世界に誇れる数少ない分野だ。
しかしそこで働く人たちの処遇は想像を超す悲惨なものだった。
日本のアニメーターの平均年収は400万円以下と言われており、民間企業の平均年収440万円と比較すると、決して恵まれている業界ではない。
しかしこれはあくまでも、アニメーター協会に所属している会社の話。
協会に非加盟の中小零細の制作会社になるともう悲劇で、若手は月収9万円で働かされているという。
また新人では月収3万円という訳のわからない会社もあるという。
さすがにこの給与水準では生活できずに入社3年以内に9割が退職する。
なぜこんなバカみたいな低賃金がまかり通っているのか不思議に思ったが、若者のアニメへのあこがれに会社が甘えて、低賃金で人海戦術を行う経営スタイルが定着しているようだ。
下請けの制作会社のこうした低賃金の構造はアニメ業界だけでなく、テレビ業界なども同様の構図だと言われる。
大手の制作会社が極めて安い製作費で下請けに丸投げし、下請けは泣く泣くその仕事を受け入れ、製作費の削減のしわ寄せが月給9万円という流れに行きつく。
しかもこんな低賃金で働かせることで、作品の品質も劣化し、中国企業の下請けをしている日本の会社が、納品した際に品質があまりにも悪いので返品を食らうということまで起こっている。
世界に関たる日本のアニメを作っている制作会社が、中国の企業から品質を理由に受け入れを拒否されているという事実をどれだけの人が知っているのだろうか。
こうした低賃金の会社はアニメ業界だけでなく、氷山の一角で、それこそ日本中の会社で起こっている事は容易に想像できる。
ただでさえ給料が安くてなんとかデフレで凌いでいるのに、これで本格的なインフレが起こったらはたしてどうなるのだろうか?
「俺達には輝かしい未来が待ってるぜ!」という若者がどんどんと減っていく・・・
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