Last Updated on 2021年8月25日 by ぷーやん

大江千里がアメリカでジャズ・ミュージシャンとして活動しているという。
彼の記事を読んでいると、アメリカに住んでいる人から見た日本の現状が良くわかる。
先進国の日本の物価はどんどん安くなり、かつて世界最強を誇った日本円のパワーもどんどん価値低下し、東南アジアでサラリーマンが豪遊できたのも、もう遠い昔話になってしまった。
僕がアメリカに住んでいたころ、ガソリンが1ガロン1ドル程度だった時代、日本は世界的にみて物価が突出して高い国だった。
当時、日本を訪れたガイジンはみな口を揃えて、「日本の物価はクレイジーだ」と言っていたものである。
それから30年・・・日本は先進国の中では一番物価の安い国になった。
そして物価が安いだけではなく、給料も一番安い国になった。
その結果、日本で働く多くの労働者は、きつい仕事と安い給料でこき使われ、耐えがたきを耐え、少ない給料の中から、500円ランチを食べ、ユニクロの服を着て、ポッポコーンを食べながら映画館で楽しむ代わりに、家でじゃがりこを齧りながらネットフリックスを見るようになった。
みんな日本しか知らないからこんな理不尽でも我慢できる。というか我慢しているという意識すらないのかもしれない。
確かに日本の物価の安さは「お手頃でうれしい」。
日本には500円で買える「ワンコインランチ」があるが、ニューヨークだと500円じゃサンドイッチ一つだって買えないし、ラーメンでもちょっとトッピングを加えたら1杯2,000円以上する。
日本人から見るとたまげるアメリカの物価だが、その反面給料も比例して高くなっているので、いわゆるインフレ状態が続いている。
日本は物価も安いけど、給料も安い。なんといっても30年間、給料はさほど上がっていないのだから。
このまま行くと、日本で働く人はいなくなってしまうのかもしれない・・
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