Last Updated on 2022年1月30日 by ぷーやん
菅総理が総裁選の出馬を辞退し、総理大臣を辞めることになった。
この一報はマーケットの取引時間の正午前に発表され、この大きなサプライズと共に株価は急上昇。
菅さんが総理大臣を辞めることをこれほど株式市場は期待していたという表れなのだろうか?
菅首相の退陣が報じられた午前11時50分ごろ、日経平均先物は急激に上昇した。
マクロ系ヘッジファンドの買いに、相場トレンドに追随するCTAなどのファンドも参加し、買いが買いを呼ぶ展開となった。
朝方の先物は売り越しだったが、買いの流れに慌てて注文を一転させ、昼には急速に買い越しに転じたようだ。
日経平均オプションの3万円のコールは6倍にまで爆上げし、ロングショート戦略のファンドは大慌てで手仕舞い。
菅総理が更なる携帯料金の値下げを示唆していた携帯電話の会社は株価が爆上げした。
コロナ禍では誰が総理大臣をやっても、日本の硬直的な組織をうまく使いこなすのはとても難しいと思うのだが、ある意味この人は火中の栗を拾ってしまった不幸な人なのかもしれない。
マーケットの反応と言うのは本当に訳がわからないことも多く、とにかくサプライズの大きさが大きいほど、その内容に関わらず大きく反応するものだ。
僕は最初に菅総理の総裁選不出馬のニュースを聞いた時、「あっ、株価が暴落するのかな?」と身構えた。
日経先物のロングポジションを持っていたからである。
「こりゃ、すぐに損切りしないと大変なことになるかな?」などと思いながら、チャートを凝視していたら、突然マグマが噴出したように株価も噴き上がった。
同じニュースを聞いても、買う人もいるし売る人もいる。
今回はたまたま買う人が多かったという結果だけで、コロナ禍の感染状況次第では、もしかしたらこれがマーケットにとってネガティブニュースになっていた可能性もあるわけで、この辺りのマーケットの反応というには本当に神のみぞ知るという領域であろう。
ただ言えるのは、マーケットの動きは予想するものではなく、ただその流れに素直に追随するのがいいという当たり前の事を再認識させられた今回の菅サプライであった。
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