Last Updated on 2022年1月30日 by ぷーやん
年金を運用する世界最大の機関投資家が日本のGPIFだ。
その運用資産は約200兆円と巨大で、世界中の国債にも投資している。
近々、中国国債にも1兆円投資すると言われていたが、「やっぱり辞めた」となったらしい。
最大の理由は、中国国債の市場規模。
要は市場参加者が少なく、流動性が低いために、中国経済がやばくなった時にもすぐに市場で売れないなどのリスクがあるという。
中国国債がこれほどまでに流動性に問題があるとは知らなかったが、先物市場も外人投資家が参加できないとなると、これはもう、キンペ―の発言一つでどうにでもなる恐れがある。
株でも国債でも、マーケットが暴落しても、流動性さえあれば、売りたいときに売れるが、一番恐ろしいのは、売りたい時に買い板が無くなって誰も買う人がいなくなること。
昔、商品先物の白金相場で3日連続ストップ安で寄り付かなかったことがあり、持っている白金がみるみる下がり、恐ろしい目に遭った経験から、売りたい時に売れない怖さは身に染みている。
GPIFは中国恒大の社債も100億円くらい持っているらしいけど、これももう紙くずだろう。
「中国の派手な不動産祭りで、ちょっとやらかしましたわ」と後でこっそりとアナウンスするのであろうか。
200兆円の中の100億など取るに足らない額だと思っているのかもしれないが、100億円ですぞ!
更に中国国債がこれほど流動性が乏しく、閉鎖的なマーケットだということなど最初から調べずに、直近まで買う気まんちんでいたというのがちょっと信じられない。
国の年金のお金って、そんなノリで運用されているんだね。
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