Last Updated on 2023年6月13日 by ぷーやん

円安でドル円が注目されているが、円はドルだけでは無く他の通貨に対しても暴落している。
ドル円と同じく人気のある通貨ペアの代表は何と言っても「ポンド円」だ。
ポンド円は皆さんご存じのように、大きなボラティリティが特徴で、値動きの大きさからポンド円を好んで取引する人も多いだろう。
今回はそんな暴れん坊の「ポンド円」の検証をしてみる。
2003年~のポンド円の動きは以下のような値動きだ。
↓

この期間の最高値は2007年7月17日の250.27円。
その後117円まで円高が進み、現在は160円辺りまで戻している状態だ。
複雑なテクニカル指数などを使ったフィルターは一切使っておらず、極めてシンプルな方法で検証してみる。
ポジションはスイングで、常に買いと売りポジションを交互に持ち続けるドテンタイプのモデルだ。
ポンド円は比較的綺麗なトレンドが発生しやすく、これなら素直にトレンドに合わせた順張りが良さそうで、買いと売りを繰り返したドテン売買がうまく行く。
検証期間は2003年~2022年6月現在の日足データを使用。
それではどのような結果になったのか見てみよう。
↓

1万通貨単位
スプレッド2pips控除済
L損益 | S損益 | 計 | |
損益 | +898,000円 | +1,132,400円 | +2,030,400円 |
勝率 | 43% | 36% | 39% |
SR | 0.07 | 0.08 | 0.08 |
MDD | 364,100 | ||
期待値 | 2,167 |
ドテンを繰り返しただけなのに見事な右肩上がりの損益曲線になった!
うーん、こんなシンプルな手法でいいのか?
トレンドラインが大事、一目の雲が抜けたから買い、サポートラインが割れたから売り、直近の高値がブレイクしたので買い、等々、チャートに沢山インジケータを表示させて、これでもかというくらいに狂ったようにトレンドラインを引きまくる人がいる。
いつも「うーん、なんだかなあ。よくこんなめんどくさいことするなあ」と人のブログを眺めているが、チャートに線を沢山引かなくても、簡単に右肩上がりの損益曲線は作れたりする。
トレンドラインを何本も引いて押し目を表示させているチャート画面を見ることもあるが、「まあ、それだけ線を引いていればどこかで押し目になるよなあ」と思っている人はたぶん僕だけではないだろう。
こういう人は、シンプルな手法はダメだと頭から思い込んで、よくわからないテクニカル指数やトレンドラインをとにかく沢山表示させることで自己満足に浸りたいのであろうか。
ポンド円のモデルを公開しているので、ご興味のある方はこちらまで
https://fxwin.cart.fc2.com/ca1/156/p-r-s/
相場なんていうのは、極力シンプルに考えた方が良い。
最初の頃は僕もテクニカル指数を全部覚えないと相場で勝てないと思い、沢山のテクニカルを解説した本を購入して勉強したが、その結果得られたものは購入した金額に対して遥かに小さなものであった。
こうしたことは、長い間、相場の研究をしたから言えることでもあるんだけど、経験が少ないと誰もが同じ道を辿るものだ。
最初から相場をシンプルに考えられる人はいないが、無駄な事をやりまくらないとたどり着けない境地なのかもしれない。
何事もシンプルに考える・・
相場も同じことだ。
アップルの革新的な製品も、すべてはシンプルな思考から始まった。
僕のお気に入りの本です。
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