日経VI指数を使ったデイトレモデル

Last Updated on 2023年6月14日 by ぷーやん


2023年に入ってからボラティリティの低い相場が続いている。

ボラティリティが無くなり閑散相場が続く

値動きのモメンタムに乗るトレンドフォローモデルは、値動きが必要で相場に動きが無ければ威力を発揮することができない。

特に日中のトレードにおいては、ボラティリティが著しく低下し、かなり苦戦を強いられ、なかなかドローダウンから抜け出せないでいる。

トレンドフォロータイプのデイモデル(2012年~)

いずれはこのドローダウンも解消されるはずだが、相場環境が良くなるのを待たなくてはいけない。

相場は常に変化するが、できるだけ相場のボラティリティに合わせてうまくトレードできないだろうか。

ボラティリティが低ければ、その環境に合わせてトレードできるとなると、かなり効率的なトレードができる可能性がある。

例えばマーケット参加者が未来の相場をどのように見ているのかを知ることが出来れば、かなりトレードに有効になるはずである。

実はそんな便利な指数が存在する。

日経VI指数だ。

日経VIとは、未来の1か月のボラティリティを表す指数である。

日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値で、株式収益率の標準偏差のようにパーセント単位で表示されます。計算には当社の日経225オプション価格が用いられ、(株)日本経済新聞社によりリアルタイムで算出・公表されています。

日経平均VIは、日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。

https://www.jpx.co.jp/derivatives/products/vi/225-vi-futures/index.html

日経先物をトレードするのに、まさにぴったりの先行指数ではないだろうか。

上記のJPXの説明にもあるように、日経VIは日経平均株価と軽い逆相関の関係にある。

つまり、日経VIが下がると相場は上昇し、日経VIが上がると相場は下落するということになる。

もちろん必ずそうなるとは限らないが、日経VIの数字を知ることは、日経平均株価を原資産とした日経平均先物のトレーダーにとっては、極めて重要な指数であることは間違いない。

「スイング+デイ」のようなトレンドフォロータイプのモデルは、取引する先物の値動き自体から上げ下げを予想するプライスアクション型のモデルだが、今回の新しいデイトレモデルは、日経VI指数という間接的な指数を使って、トレードする先物の方向を予想するというモデルである。

日経VIは間接的な指数であるが、未来の日経平均株価のボラティリティを予想する指数であり、実際にトレードするのは、日経平均株価を原資産とした日経平均先物だ。

つまり日経VI指数ほど、実際にトレードする日経平均先物の値動きを判断するのに最適な指数は他にないということになる。

そこで日経VIを先行指数として、現在のデイトレモデルに組み込んで様子を見ていたところ、損益、ドローダウン、シャープレシオと全てにおいて大きな改善が見られた。

一例として、日経VI指数を使った検証では、下図のようにVI指数の違った値動きのタイミングでエントリーした場合、はっきりとした損益の傾向が見られる。

日経VIの数値がエントリーしてはいけない状況でエントリーしてしまうと、青のラインのようにトレード回数ばかり増えて、利益には一向に貢献しないことが一目でわかる。


下のグラフは現行のデイトレモデルと、日経VI指数を組み込んだモデルのパフォーマンスの比較だ。(日経VI指数が登場した2012年~)
日経先物ミニ1枚

 

バージョンアップ版は今のモデルと比べて損益のブレがかなり小さくなり、直近のドローダウンも大きく改善されている。

単利で93%のパフォーマンス

バージョンアップ版は年平均+186,000円で、ミニ1枚あたり証拠金13万円(2023年2月現在)+MDD(最大ドローダウン)7万円 =20万円を軍資金とした場合、平均年率は単利で+93%とかなり高いパフォーマンスになっている。

シャープレシオが0.24と極めて安定しているので、Pの公式を使った複利運用でもリスクを抑えてハイリターンも期待できる。

Pの公式(複利運用)を使ったシュミレーション(2012年~2023年2月現在)
スタート資金 25万円


Pの公式(複利運用)を使った場合、スタート資金25万円が1億1,100万円まで増加し、しかもこの間の最大ドローダウンはわずか25%と安定している。

PS
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