株を買うなら上昇局面で買え

Last Updated on 2023年11月12日 by ぷーやん

「安く買って、高く売る」という株式投資のおなじみの常識を信条にしている投資家は多い、というか一般的には常識になっている。

しかし「安く買って、高く売る」というのは、いわゆる逆張りになり、この判断が恐ろしく難しい。

勝率と損益率をバランス良くプラスに持っていくように過去のデータを検証しても、いつかは正規分布の中心から大きく外れた値により、大きな損失を食らってしまう。

一方、トレンドフォロー投資家の行動はこれとは正反対だ。

順張り投資家は、プロアマを問わず大多数の人が正しいと思っている投資手法とは一線を画し、下落相場では売りを仕掛けて積極的に利益を追求する。

つまりロングでもショートでもどちらでも構わないのだ。

ただトレンドフォローにも欠点はある。

すぐにトレンドが変化して反対方向に動き出してしまう確率が極めて高いことだ。

そのため価格が上がったり下がったりしてトレンドがはっきりしない時は、ブレイクアウトで売買を仕掛けてもすぐに損切りしなければならず、小さな損失を何度も何度も重ねることになる。

僕も最初の頃はあまりに勝率が低いトレンドフォローの手法を積極的に取ることができず、短期の逆張りモデルを中心に運用していたが、度重なる相場環境の急変で、それまでコツコツと貯めていた小さな利益を一気に吹き飛ばすという経験を何度もした。

簡単に言うと、コツコツ・ドカンの典型的な負け手法に固執していたことになる。

逆にコツコツ負けてドカンと勝つ手法は、勝率は低いが小さな損失を一気に挽回する手法なので、こちらの方が結果的には優れているのだが、なかなかこれが頭で分かっていてもできない難しさがある。

逆張り思考に支配されている投資家は、なかなか順張り思考に切り替えるのが難しいのだ。

トレンドフォローが最強のモデルだと腹に落ちるのには、やはり多くの失敗の経験がいるように思う。

PS
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