Last Updated on 2024年6月21日 by ぷーやん
大阪の堂島取引所でコメの指数先物の取引が始まる。
過去に上場したコメ先物取引は参加者がほとんどおらず、上場後すぐに廃止されたが、今度は先物ではなくて指数の形で復活する。
農水省が毎月発表する複数の産地や銘柄の価格を平均するなどしてコメ指数を算出するという。
元々先物というのは、現物との組み合わせで将来の価格変動リスクを抑えるという目的で作られたものだが、現物の受け渡しを前提としない指数先物とすることで、トレード目的の個人トレーダーの参戦が増えるだろう。
要するに、日経平均先物のような新しい指数先物が誕生するわけである。
堂島取引所は SBI ホールディングスが大株主となって作った取引所で、大阪の堂島取引所を起点に更に発展させようと企んでいる。
米取引は世界で初めて先物相場を始めた江戸時代の堂島から始まった
当時はインターネットなどもちろんないので、米の価格は様々な方法を使って伝えていた。
江戸時代における米相場の具体的な値段を伝える方法として「飛脚」がある。
「飛脚」といえば佐川急便のトレードマークだが、飛脚は江戸時代の主要な通信手段の一つであり、急ぎの書状や情報を運ぶ専門の職業で、都市間や地域間を走って情報を運び、迅速に相場の情報を伝える役割を果たした。
中でも「特急飛脚」というのは、最も早い飛脚で、数日で江戸から大阪間を往復することができたという。江戸から大阪間は通常歩いて片道2週間程度と言われていたので、これをわずか数日で往復するというのは、まさにオリンピック級のマラソン選手並走力だったのではないだろうか。
次に矢文がある。
矢文は、矢に文書を結びつけて遠方に射る方法で、これは主に城と城の間や近距離での通信手段として用いられていた。堂島米市場のような近隣の市場や拠点間での米相場の値段の伝達に使用されたこともあった。
更に「旗振り通信」があり、旗振り通信は、視覚的な合図を用いて情報を伝える方法で、遠方にいる人々にメッセージを送るために用いられた。
高い場所に立つ人物が旗を振ることで、一定のパターンを決めて情報を伝達する。この方法は、天気の良い日に限られるが、比較的速く情報を伝えることができたようだ。
遠くへ早く伝達する方法としては、「狼煙」があったが、同時に火の信号も活用された。
特に夜間には、灯りや火を利用して特定のパターンで相場の情報を伝えた。これは視覚的な方法であり、遠くからでも確認できるため、広範囲に情報を伝える手段として用いられたようだ。
このようにしてインターネットのなかった江戸時代でも色々と工夫して、1秒でも早く相場情報を伝える努力がされていたのに敬服する。
昭和時代の東京証券取引所の場立ちは、株式銘柄を手ぶりで数十メートル離れた注文デスクに売買を伝えていた。
もし今ネットが完全に遮断される事態になれば、こうした江戸時代の伝達方法や手振りが復活するであろう。
PS
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