ドテンモデル・ショートターム版をリリース

Last Updated on 2024年9月30日 by ぷーやん

数か月間、寝不足と戦いながら検証を続けた結果、ようやくドテンモデルのショートターム版を完成させた。

2024年2月までは絶好調だったドテンモデルだが、3月以降に過去にない未曾有の大きなドローダウンを経験した。

日経平均が過去最高値を更新するタイミングで、マーケットのボラティリティの傾向に変化が見られ、比較的ボラティリティの大きな数日間のレンジ相場により、ポジションが不利なタイミングで取られ、往復ビンタが連発する展開に。

ドテンモデルにとって一番避けたい局面であったことは間違いない。(2024/2/21~2024/7現在)

いつかはこの大きなドローダウンも必ず回復すると思っているが、できればこういうドローダウンは避ければベストである。

ドテンモデルの外部データをフィルターにしたモデルを先日ブラッシュアップ版として公開したが、その後も引き続きアルゴリズムの改良を行っていた。

目的は外部データに頼らず、相場の値動きだけで適切なトレンドを判断するアルゴリズムを開発することである。

そしてようやく納得のいく新しいアルゴリズムによるモデルを開発した

今回の新しいアルゴリズムの特徴は、ポジションの保有日数が極めて短く、この新しいモデルを「ショートターム版」と呼ぶ。

そしてもう一つの特徴はアルゴリズムのパラメータを2つ持った2つのモデルを用意したことである

このパラメーターとはトレードの保有期間の違いによるもので、それぞれ違う保有期間のモデルを組み合わせることで、ランダムな値動きのマーケットに対して、よりフレキシブルに対応しようとするものだ。

標準のドテンモデルのトレード保有期間の平均が「4.2日」なのに対し、今回の「ショートターム版」はそれぞれ「2.5日」と「3.4日」の2モデルあり、いずれも標準モデルより20~40%短くなっている。

当然トレード回数も増え、標準モデルのトレード回数が「1055回」に対し、ショートターム版は「2444回」、「1433回」と増えている。

つまりショートターム版は保有期間を標準版より短くすることで、2024年の3月以降の比較的大きな値幅を持ったレンジ相場の往復ビンタを極力回避するのが目的だ。

「ショートターム版1(ST1)」、「ショートターム版2(ST2)」、を同時に走らせることで、各ポジションのエントリータイミングをずらす。そして保有期間が異なることで、マーケットのボラティリティーや相場環境の変化に合わせてリスク分散を最適化させ、バランスを取る工夫をしている。

以下の図は、2024年の「標準版」と「ショートターム版1,2」の損益グラフの比較で、標準版はまだドローダウン中だが、ショートターム版(1,2)は今年に入ってからも往復ビンタのマーケットの影響をさほど受けていない。
ST1(オレンジ)、ST2(グレー)、標準版(ブルー)

標準版とショートターム版のパフォーマンス比較

単位・225先物ミニ1枚

 ドテン標準ドテンST1ドテンST2
月次勝率59.6%61.5%64.7%
年次勝率78.9%89.5%100.0%
SR(月次)0.270.330.36
SR(年次)0.820.981.38
 ドテン標準ドテンST1ドテンST2
2,006-19,5008,0004,500
2,007420,00012,500430,500
2,008832,500949,500491,000
2,009475,500742,500720,500
2,0107,000542,50049,000
2,011124,000158,000209,500
2,01253,50084,50056,500
2,013800,500274,000553,000
2,014606,000155,000637,500
2,015-114,500149,500333,500
2,016666,500559,500951,500
2,01740,500-29,000114,500
2,018668,50083,000824,000
2,019-135,500188,00086,000
2,020668,000725,000460,000
2,021109,000953,000358,000
2,022692,000-175,000598,000
2,023522,000564,500926,000
2,024-461,000973,000163,000

標準版

 L損益S損益
損益4,346,5001,608,5005,955,000
勝率49.8%49.8%43.4%
SR0.170.060.12
PMレシオ  34%
MDD  -977,000
期待値8,2323,0465,639
PR  1.86

ショートターム版1

 L損益S損益
損益4,754,5002,163,5006,918,000
勝率47.1%47.1%47.5%
SR0.110.050.08
PMレシオ  88%
MDD  -434,000
期待値3,8841,7682,826
PR  1.40

ショートターム版2

 L損益S損益
損益5,171,0002,795,5007,966,500
勝率46.3%46.3%42.3%
SR0.170.090.13
PMレシオ  82%
MDD  -538,000
期待値7,2123,8995,555
PR  2.03

ドテン標準版(ブルー)、ドテン・ST版1(オレンジ)、ドテン・ST版2(グレー)
2006~2024/7月現在

年次のパフォーマンスを比較するとわかるが、マーケットは常に変化するので、同じドテンモデルでも保有期間が長い標準版と短いショートターム版では、値動きのうねりを捉えるタイミングが当然違ってくる。

どちらが有利ということではなく、年ごとに標準版の方が良かったり、ショートターム版の方が良かったりする。

相場を予測することは不可能なので、それぞれ保有時間の違うモデルを並行して走らせるのがマーケットに対応できる最適解になる。

仮に現在ミニ1枚でトレードしているのであれば、1/10のサイズのマイクロ口座を使うことで、それぞれのモデルで数枚ずつポジションを取ればよい。決済タイミングは変わってくるので、それぞれ独立したモデルとして運用することでリスク分散になる。

ドテンモデル・ショートターム版、勉強会のご案内

【トレード方法】
対象は日経平均先物です。資金量に合わせてラージ、ミニ、マイクロ口座が選択できます。詳しくはお使いの証券会社にてお調べください。トレード方法は基本的にドテン標準版と同じで、16時30分に逆指値注文を入れるだけです。15:15の大引け後にエクセルのサインファイルにデータを入力すると、逆指値注文の数字が表示されます。

以下の日程で勉強会を開催します。

【内容】
ドテンモデル・ショートターム版(1,2)のロジック解説
エビデンス・サインファイル(エクセル)
操作説明書(PDF)
解説動画(80分)

※Microsoft のエクセルがPCにインストールされている必要があります

ご興味のある方はこちらまで

PS
上昇相場でも暴落相場でも相場がどちらへ行こうとも利益を出せるのはトレンドフォローモデルだけです。もう下手な逆張りで傷を広げるようなことをせずに大きな利益が期待できるトレンドフォローの運用をしませんか?詳しくはこちら

今日もお越し下さりありがとうございます
応援よろしくお願いします!

先物・オプションランキング

メルマガ詳細

【オンライン無料相談】

オンライン無料相談始めました。ご自身の運用についてのお悩みや、新しい運用のネタのきっかけを探しておられる方は、お気軽にご相談ください。

オンライン無料相談

【なんちゃってデイトレード】

「なんちゃってデイトレ」では、今回の記事のように海外の商品先物などをフィルタに使ったモデルを公開しています。

なんちゃってデイトレード

【勉強会のご案内】

不定期で資産運用の勉強会を開催しています。

株、ETF、先物、FX等、ジャンルに関わらず、収益機会があればどんな金融商品にも積極的に投資を行い、相場をATMにすることを目的とします。

安定的に最高のパフォーマンスを継続させるには、運用モデルの開発やブラッシュアップを絶えず行う必要があり、新しいアイデアや運用モデル、マーケット情報を勉強会のメンバーと共有します。

勉強会の開催は随時ブログでご案内しますので、ご興味がありましたら是非ご参加ください。

現在開催中の勉強会はこちら

Youtube

Youtubeチャンネルでは、僕の35年間の相場経験から学んだ相場で起こる様々なアノマリーや投資本で紹介された投資法を実際に検証し、その結果を公開しています。少しでもご自分の運用アイデアの足しにでもなればこんなに嬉しい事はありません。是非チャンネル登録お願いします。

———————————————————————-

(Visited 388 times, 1 visits today)