Last Updated on 2024年10月8日 by ぷーやん

コーヒー価格の上昇が止まらない・・
コーヒー豆の国際価格が高騰する中、手ごろな価格であるはずのエスプレッソの値上がりを案じて、イタリア人は苦々しい思いに襲われているという
イタリアではエスプレッソが政府による価格統制の対象となっていた時期もあり、格安に飲めることが長年当たり前と考えられてきたが、最大60%余り値上がりする見通しとなっており、国民は不満を募らせている。
下はコーヒー先物相場のチャート
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今のコーヒー価格の上昇は、投機筋の影響によるところが大きいが、もともとコーヒー価格はバルチック指数の値動きの影響を強く受ける商品でもある
バルチック指数とは、鉄鉱石や穀物などの乾貨物を海上輸送するための運賃を示す経済指標のことだ
世界経済や貿易の動向を反映し、運賃が高騰すれば指数も上昇する。特に、経済活動の先行指標として利用され、グローバルな需要や供給の変化を把握するために役立つ指数だ。
もしあなたがコーヒー先物相場で儲けようと考えるなら、今の上昇トレンド相場にうかつに飛び乗っては大やけどをする危険が大きい
コーヒー相場のトレンドに乗り大きく勝つには、バルチック指数の値動きを注意深く見る必要がある
相場はトレンドに乗るのが王道だが、何も考えずに相場が上がり出しただけでやたらと買いに走ると、その多くは失敗トレードに終わるだろう。相場というのはその商品の値動きだけ見てもダメで、その商品に強い影響を与える他の商品が必ず存在する
特にコモディティ商品はその影響が強く、コーヒー相場が強く影響を受けるのは、それがバルチック指数になる
この下のグラフは、バルチック指数の相場が、コーヒ―相場が上昇するタイミングで、どのような影響を及ぼすかを表している
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このグラフは、バルチック指数が下がっている時に、コーヒー相場が上昇を始めるとうまくいくことを表している(オレンジ)
経済的に考えたら、バルチック指数の上昇は、コーヒー豆を輸送するコストの増加に繋がり、供給コストや価格に影響を与えるので、コーヒー先物相場の上昇に繋がるメカニズムである
しかしこのグラフは、全く逆で、バルチック指数の下落、つまり運賃コストが下がっているにも関わらず、コーヒー価格は上昇を続けると言う、摩訶不思議な事が起こっているのだ
一般常識で考えられている「運賃コストが上がるとコーヒー価格も上がる」ということをみんな盲目的に信じているが、実際には因果関係どころか相関関係すらないということわかった
相場というのは、つくづく経済学や経済合理性で動くというものではないという典型的な一例が、このコーヒー先物とパルチック指数の関係であろう
コーヒー相場で儲けたい人はくれぐれも頭に入れておいた方がいいだろう
PS
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