Last Updated on 2024年11月11日 by ぷーやん
普通の人が資産運用を考える場合に一番手っ取り早いのは、NISA を利用した投資信託に入ることだろう
NISAは1800万円までの投資枠で利益は全て非課税になるということから、長期投資にとっては素晴らしい制度であるのは間違いないが、株は債券のように元本保証ではないので、やはり相応のリスクは取る必要がある
株以外には債券投資という選択もあるが、日本の債券はほとんど金利がつかないので、やるなら米ドル建ての米国債券という選択枠もあるが、こちらの方は利回りが大きいが為替リスクを背負わないといけない
投資初心者の人はどちらかというと、為替のリスクがない日本円での運用を好む人も多く、そういう人が選ぶ一番の人気は、日本の高配当株を中心にした投資信託ということになる
楽天証券のサイトによると、今国内で人気NO1のNISAのETFは、日経平均高配当株50というETFらしい
NF日経平均高配当株50指数(1489)
高配当銘柄というのは成長性はあまりないが、しっかりした財務基盤と事業内容から日本を代表する大企業が中心の銘柄構成になる
成長性に伸びしろがあまりないと言われる高配当銘柄だが、2009年からのパフォーマンスでは下のグラフのように6倍にもなっているというかなり魅力的な銘柄ではある
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そして高配当を謳うだけあって、一般的な日本のETFの分配金の2倍の支払いがあり、これなら多くの人が高配当の ETFに群がるのもわかるような気がする
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そしてここからが本題であるが、この高配当銘ETFの驚くべき事実をご紹介しよう
この高配当銘柄のETFは、値動きが日中と夜間で逆の動きをしているというのをご存知だろうか?
下のグラフは日中の値動きで、一貫して見事な右肩下がりになっている
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この投資信託は2017年2月から始まったので、上記の2009年から6倍になった損益グラフに比べ、期間が短くなっているが、少なくともこの投資信託が始まった時期からは、日中は全く上昇する気配がなく下がり続けているのである
2009年から6倍ものパフォーマンスを出してる銘柄が、なぜ日中で下がっているのかということが不思議ではあるが、ではこの投資信託はどうして過去6倍もパフォーマンスが上がっているのかと言うと、その秘密は夜間に上がっているからである。
下のグラフは東京時間の引けから翌朝にかけての株価の値動きを表しており、こちらは一貫して右肩上がりになっている
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つまり日本株の売買が一番活発な東京時間の取引では、この優秀な投資信託はひたすら下がり続け、夜間から始まる米国市場の株価の沸騰マーケットとともに、つられて上がっていくという、かなりいびつな構造をしているのである
こうした値動きはおおむね日本株全体に言われることで、外国人のお金が日本のマーケットの7割を占めているという現状から考えれば、東京時間に取り引きをする外国人は少ないので、夜間の米国市場で株価の売買が盛んになるというのも一つの見方であろう
こういう傾向を見ると、日中にこのETF を持っているというのはかなりリスクのようにも見えるが、忙しい人はいちいち東京時間に株を売って、大引きで買い戻すというようなめんどくさいことはできないと思うので、そのまま仕方なく持つしかない。
しかしこの状況を見た賢明なあなたは、東京時間に空売りするという知恵があれば、寄り付で空売りし、大引けで買い戻し、再び翌日の寄り付きまでホールドすると、さらに大きなパフォーマンスを得られることは容易に考えられる
問題は流動性だが、今の状況ではNISAでNO1人気の投信ということもあり、当面の流動性は問題ないと思われる。
決してこういうやり方をお勧めするわけではないが、日本の株式相場というのは外人の持ち株比率が多いので、東京時間と夜間の値動きの逆転現象が頻繁に起こるというのは知っておいた方が良いだろう。
PS
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