「ミセス・ワタナベ」という名が象徴する日本のFX個人投資家は、高齢化という現実を迎えている。
かつて、15年前にはFX投資家の中で50代以上の層は全体のわずか2割に過ぎなかった。それが今では半数を超え、かつての挑戦的な若い投資家たちは、時の流れとともに成熟した年齢層へと移行している。
僕がFX取引に初めて関与したのは、1998年、外為法が改正され、日本におけるFX取引が正式に誕生した時期だった。
あの頃はまだユーロという通貨も存在せず、ドルや円、そしてドイツマルクやフランといった通貨が市場を席巻していた。市場には独特の活気があり、為替の動きに息を合わせるような興奮があった。
時が経ち、今や僕と同世代の多くの人々が、資産形成というよりも、FXを一種の趣味として楽しんでいるように感じられる。
為替相場を通じて世界情勢に触れ、その変動に身を投じることが彼らにとっての生きがいとなっているのだろう。
一方で、若い世代のFX離れは目を見張るほど顕著だ。彼らはFXを「リスクが高く、長期の資産形成には不向き」という視点で捉えている。このギャップが、未来の日本のFX市場に暗い影を落としているように思われる。
もしこのままの流れが続けば、30年後には現在のFX投資家の多くが世を去り、日本におけるFX人口は劇的に減少するだろう。
その影響は単なるFX人口減少にとどまらない。
日本人の投資家が得意とする逆張り、すなわちトレンドに逆らいながら市場の反転を狙うスタイルが薄れていくことで、市場全体のダイナミズムが失われる可能性が高い。
逆張りの減少は、相場における反転のきっかけを希薄化させ、結果としてトレンドが延々と続く「トレンドフォロー型」の相場を生み出すだろう。
こうした未来が現実となれば、FX市場そのものの性質が根本から変わるかもしれない。
トレンドを狙う投資家だけが生き残る市場は、かつてのような活気ある値動きを失い、静かな単調さに支配されるのではないだろうか?
この変化を受け入れるのか、それとも逆張りの精神を新たに育て直すのか、日本のFX市場は今、大きな岐路に立たっているのかもしれない。
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