Last Updated on 2025年2月24日 by ぷーやん

農林中央金庫の理事長が3月末で辞任し、後任には北林氏が昇格する。
この人事の背景には、1兆5000億円を超える巨額の赤字がある。これは運用の失敗によるものであり、一時は3兆円近い恐ろしい程の外国債券の含み損を抱える事態に陥っていた。
特に米国債を中心とした運用戦略が裏目に出たことが原因だ。
これにより信用格付けの低下が懸念され、外貨調達コストの上昇という深刻な問題を引き起こした。農林中金は主に預金で資金を調達し、外貨資産へ投資するビジネスモデルを取っているため、格付けの低下は致命的となる。
当時の理事長は「責任を痛感しているが、職責を全うし、この難局を乗り切りたい」とコメント。しかし、これだけアホみたいな巨額の損失を出して、なお居座ろうとする姿勢にはほどほど呆れ果てる。
新理事長となる北林氏は、柔らかい人材で農林中金内外からの信頼が厚い人物とされる。
ただ、彼の人柄は穏やかで調整型とされ、周囲の意見を尊重するあまり、自らの明確な意思決定ができないように見える。
相場の荒波の中では、大胆な判断が求められる場面も多い。しかし、慎重すぎる姿勢は相場では致命的な判断ミスになる。
こうした問題は農林中金に限らず、日本の金融機関全体に共通する課題だ。
リーダーには無難な調整型の人物が選ばれることが多いが、相場の世界ではむしろ大胆な決断力が求められる。リスクを取らなければならない場面で躊躇し、結果的にさらにドツボにハマるパターンが繰り返されてきた。
農林中金のような巨大な資金を運用する機関投資家が、この構造的な問題を解決することは難しいだろう。日本の金融界全体が米国の金融機関に逆立ちしても勝てない最大の原因はここにある。
PS
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