FXバイナリーモデル

Last Updated on 2025年10月10日 by ぷーやん

運用モデル公開日 2025年8月

今回は、為替(FX)を対象にしたバイナリーの新しい手法を開発したので、その詳細な内容と検証結果をブログ記事としてまとめる。

バイナリー手法とは何か、そしてなぜ難しいのか

バイナリー手法とは、あらかじめ定められた時間後に、為替レートが「上がっているか」「下がっているか」を予測し、二択で賭ける金融商品。

非常にシンプルな構造で、取引方法としては直感的でわかりやすい。しかし実際には、短時間で相場の方向性を見極めるのは困難を極める。

特にFXは値動きに明確なパターンが見えづらく、統計的に有利な判断を下すのが難しい。値動きがノイズのように見えるため、短期的な予測精度を高めるには限界がある。

バイナリー手法は「究極の二択ギャンブル」か?

バイナリー手法の構造は非常に単純で、「今から数分~数時間後に為替レートが上か下か」を予測するだけ。この仕組みは、コイントスやサイコロの目を当てる賭けと本質的に変わらない。

つまり、プレイヤー側にとっては純粋な二択の勝負になる。勝率は理論的に50%に近くなるが、スプレッドや取引コストの影響で実質的にはそれをやや下回ることになる。

この極端にシンプルな構造こそが、多くのギャンブルトレーダーを惹きつける要因である。複雑な分析を必要とせず、純粋に方向性だけを問う点が直感的で扱いやすい。

開発したバイナリー手法の背景

今回の手法開発にあたり、過去に株式や先物の短期トレード戦略を構築する際に用いていた手法―たとえば株価指数やマクロ系の外部フィルターなど―を応用することにした。

数分~数時間のタイムスパンでは、明確な有利性(エッジ)を見出すのは難しい。しかし24時間程度の中期的な枠を取ると、一部のマクロ系指標やインデックスの動きが有効な判断材料になると気づいた。

この発想をもとに、FXにおける日中の方向性を測る手法としてバイナリー戦略を再構築した。

今回開発した手法の内容

今回の手法は以下のような非常に単純なルールで構成されている。

  1. 朝9時の始値を基準に「買い」か「売り」かを判断
  2. 利益確定幅とロスカット幅を同一に設定(例:50pips)
  3. そのまま翌朝9時まで利確かロスカットしなければ、更に翌日朝9時まで放置

このように、判断は1日1回、朝9時に行うだけ。あとは条件に達するまで一切手を加えない。

売買判定の基準は、独自に設計したフィルターによって決まる。このフィルターは過去の株式戦略でも使ってきたもので、一定のパターンが出たときに優位性が出やすい。

パフォーマンス

過去数年間のデータを使って、この手法のバックテストを実施した。その結果は以下の通り。

  • 買い(ロング)エントリー時の勝率:59.7%
  • 売り(ショート)エントリー時の勝率:55.1%
  • 全体の平均勝率(ロング+ショート):約57.2%

利益確定と損切り幅が同一であるため、ペイオフレシオ(勝ち:負けの金額比)は1:1になる。この場合、損益分岐点は勝率50%であり、ロングとショートは+7.2%のエッジ(優位性)を示している。

このエッジは決して小さくない。少なくともシンプルな戦略でこれほどの安定感が出るのは珍しい。

検証結果
ドル円:1万通貨

 L損益S損益
損益375,900241,100617,000
勝率59.7%55.1%57.2%
SR0.200.110.15
期待値1,201677922
トレード率11%13%22%
MDD  -54,300
PMレシオ  0.96
最大損失-7,800-8,000-8,000
PR1.011.021.01
エッジ9.9%5.4%7.5%

ロング損益と8通りの特徴量のパターンを最適化(→のライン)
ドル円、2014~2025/9現在

ショート損益と8通りの特徴量のパターンを最適化(→のライン)
ドル円、2014~2025/9現在

複利運用でのシュミレーション 2014~2025/9現在

損益データをもとに、運用戦略のシミュレーションを実施した。フルレバレッジ(25倍)の設定でも口座は破綻することなく残高を伸ばしている。

この条件で複利運用を行った場合のシミュレーションのリターンは+97613%を記録した。
例)100万円→9億7600万円

より堅実な運用を望むなら、レバレッジをさらに抑えることで安定性を高めることもできる。

レバレッジ4.5倍の場合、リターン+545%
例)100万円→645万円

その他の通貨ペアの検証結果

EUR/JPY
GBP/JPY(近日公開)
AUD/JPY(近日公開)
NZD/JPY(近日公開)

まとめ

本記事で紹介した手法のポイントは以下の通り。

  • 二択の単純な仕組みを活かしつつ、有利性のある条件をフィルタリング
  • 損益比は1:1に固定し、勝率57%という実績を記録
  • 一日一回の判断で完結する、再現性の高いロジック
  • 今後は実際の売買シグナルをリアルタイムで公開予定

バイナリーオプションにありがちな「運ゲー」を、いかにして戦略的勝負に変えるか。今回の手法は、そのひとつの答えになる可能性がある。

シグナル公開中

理論上は有利性があるといえるが、実戦においても同様の結果が出るかどうかは別問題。そこで毎朝9時にその日の売買シグナル(買いか売りか)を公開中

この取り組みにより、手法のリアルタイム実力を読者と共有しながら検証していく。興味がある方は、ぜひこのシリーズをチェックしてほしい。

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