Last Updated on 2026年6月12日 by ぷーやん

かつて「日経平均は東京時間で動かず、ニューヨーク時間の夜間に大きく動く」というのが投資家の間での定説だった。
しかし、近年のマーケット構造の変化により、この認識は完全に過去のものとなっている。
AI半導体相場がもたらした「激動の東京時間」
現在の日経平均は、市場全体をバランスよく反映する指数としての性格が薄れ、AI半導体関連銘柄の動向に支配される局面が常態化している。
特定のセクターが指数全体を牽引するようになった結果、かつてのような「静かな東京時間」は姿を消した。
今や東京時間は、世界でも有数のボラティリティ(価格変動率)の高さを誇る時間帯に変貌している。
この「荒れ具合」を客観的に示すのが、日経平均VI(ボラティリティ・インデックス)である。
日経VIが物語る「異常事態」
日経VIは、市場が将来の変動幅をどう予想しているかを示す恐怖指数とも呼ばれる指標だ。
一般的に20ポイントを超えると相場は「荒れている」と判断される。
しかし、直近1年間のチャートを観察すると、20ポイントどころか30ポイント以上で推移する期間が常態化していることがわかる。

この数値は、市場が常に極度の緊張感と大きな変動リスクにさらされていることを物語っている。
「日経VIの上昇」は翌日の買いサインか?
では、この高いボラティリティを味方につけるにはどうすべきか。
過去10年以上のデータを分析すると、興味深い相関が見えてくる。
下のグラフは日経平均の東京時間の値動き(2014~2026/6現在)
↓

次に、日経VIの前日比変化と、翌日の東京時間の値動きを比較したデータがこれだ。
↓

- 青色(前日に日経VIが上昇した翌日の日経平均): 明確に上昇傾向を示す。
- オレンジ色(前日に日経VIが下落した翌日の日経平均): 上昇の勢いが鈍る傾向がある。
一目瞭然なのは、前日にボラティリティが高まった(=投資家の不安や期待が極限まで高まった)翌日の東京時間は、日経平均が大きく押し上げられる傾向にあるということだ。
トレードの勝率を上げるための必須習慣
多くの個人投資家は、株価そのものや出来高ばかりに目を奪われがちであり、日経VIをチェックする習慣を持つ人は極めて少ない。
しかし、プロが重視するこの指標を日々確認することは、トレードの期待値を底上げする強力な武器となる。
市場の心理が数字に現れる「日経VI」を、今日から毎日のルーティンに組み込んでみてほしい。
この数値を毎日チェックするだけで、相場の「荒波」をただ避ける対象から、利益を狙うチャンスへと変えることができるはずだ。
あなたのトレード戦略に、ぜひこの視点を取り入れてみてほしい。
この記事の監修者:ぷーやん(35年の実績)
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