Last Updated on 2026年7月30日 by ぷーやん

韓国の株式市場がいま、未曽有の混乱に陥っている。
半導体・メモリ関連銘柄を中心とした暴落が市場を直撃し、株式市場では2日連続で取引が一時停止される「サーキットブレーカー」が発動した。
連日の暴落によって市場の時価総額は天文学的な規模で吹き飛び、個人投資家(アリ投資家)たちは大打撃を被っている。
半導体サイクルや過度なレバレッジ商品のリスクは兼ねてより予測できたにもかかわらず、政府が相場のあおり込みやレバレッジ商品の乱立を放置・助長した結果がこれだ。
まるで国民の資産をカジノのテーブルに押し投げたかのような無責任な金融行政に対し、現地では国民の怒りが頂点に達している。
国会議事堂前を埋め尽くす「謹吊花輪」の異景
そんな中、ソウル・汝矣島(ヨイド)の国会議事堂前には、極めて異様な光景が広がった。
黒いリボンを巻かれた巨大な「葬式の花輪(謹吊花輪)」がずらりと列をなして送りつけられたのだ。
日本では葬儀や告別式でしか見かけることのない白菊の花輪だが、韓国では「◯◯の正義は死んだ」「金融秩序の崩壊を悼む」といった抗議の意志を強烈に突きつける視覚的パフォーマンスとして定着している。
花輪に結ばれたリボンには、次のような過激な言葉が刻まれていた。
- 「単一銘柄ETF上場廃止で金融秩序を確立せよ!」
- 「2倍レバーリッジ規制せよ!」
- 「国民の資産をカジノに変えた政府の責任を追及する」
実地で大勢が集まるデモ行進とは異なり、この「花輪デモ」はSNSやメディアを通じて視覚的なインパクトを瞬時に拡散させる力を持つ。
整然と並べられた大量の白菊と黒帯が示すのは、政府への失望と「市場の死」に対する痛烈な皮肉だ。
「国家主導ギャンブル」の崩壊と政治の重い責任
今回の暴落劇の根底にあるのは、政治が国民に対して投資という名の「ギャンブル」を推奨し、投機熱を煽り続けた罪深さだ。
過剰なレバレッジ商品やハイリスクなETFを「官製ブーム」のように後押しし、あたかも市場が永遠に上がり続けるかのような幻想を振りまいた。
高所からのリスク警告や適切な抑制策を一切無視し、目先の市場浮揚策に終始した政府の罪はきわめて重い。
過度なレバレッジに依存した市場構造が崩壊したとき、そのツケを払わされるのはいつだって知識や情報の少ない一般の個人投資家だ。
「政府の言われるがままに資産を投じた結果が、この惨状か」という絶望が、国会議事堂前の葬式花輪という異例の抗議行動となって噴出している。
日本の市場にとっても対岸の火事ではない
予測できたリスクを放置し、投機を煽った政治の無策さが招いた「人災」。
怒りに満ちた白菊の花輪群は、金融行政のあり方と政治責任の重さを、私たちに深く問いかけている。
目先の利益や政治的アピールのために市場のリスクを覆い隠し、国民に過度なリスクをとらせる政策がいかに破滅的な結末を迎えるか。
韓国で現実に起きているこの葬式花輪の列は、決して他人事ではない。
この記事の監修者:ぷーやん(35年の実績)
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