資金管理

「資金管理」が運用では大事だと理解しているつもりでも、実際にどうやれば良いのかを理解している人は驚くほど少ない。

資金管理を一言で言えば、保守的な運用であろうが博打的な運用であろうが、「どの程度のリスクを受け入れるか」を決める事であり、別の言い方をすれば「リスクをどのくらいまで晒すか?」ということである。

リスク許容度が決まれば、運用資金が決まり、期待パフォーマンスも概ね予想できる。

リスクを小さく保守的な運用をしたい人はリスク許容度を低く設定し、リスク上等!で博打的な運用をしたい人はリスク許容度を大きくすることで、大きなリターンを狙える。

リスク計算方法

僕の運用モデルを例にわかりやすく説明しよう。

仮にFXの取引でドル円の運用モデルがあったとする。

このモデルの最大ドローダウンが10万円で、ドル円を1万通貨で取引するための証拠金が4万円とする(1ドル100円、レバレッジ25倍の前提)

最大ドローダウンとは、過去に同じ売買ルールで取引した場合に、一時的に一番落ち込んだ損益の値幅の事を言う。

このモデルを使ってトレードする場合に、まず最初にリスクを設定する必要がある。

ここで言うリスクとは、運用モデルの最大ドローダウンの事だ。

モデルを運用中に最大ドローダウンに見舞われた場合、スタート時の残高に対する損失額の割合を予め決めておくのだ。

仮にリスクを30%に設定する場合は、最大ドローダウン(10万円)が発生した場合、証拠金を除いた残高が無くなる。

10万円(最大ドローダウン)÷30%(リスク)=33万円がリスク資金となる。

つまりリスク30%設定の場合の証拠金を含めた必要な合計資金は、
33万円(リスク資金)+4万円(1万通貨あたり証拠金)=37万円
ということになる。

次にリスク設定を10%にした場合のリスク資金は、
10万円(最大ドローダウン)÷10%(リスク)=100万円がリスク資金となり、

証拠金を含めた必要な合計資金は、
100万円(リスク資金)+4万円(1万通貨あたり証拠金)=104万円
ということになる。

モデルのパフォーマンスを見るときの注意点

モデルのパフォーマンスの評価では+●●%の数字があるが、この年利の数字というのは、リスク許容度をいくらに設定した場合という前提が必ず必要だ。

リスクを小さくしたければ、許容度は小さくなるので、運用に必要な金額は大きくなり、パフォーマンスは下がる。
逆にリスクを大きく取れば、許容度は大きくなるので、運用に必要な金額は小さくなり、パフォーマンスは上がる。

仮にモデルの損益が30万円の場合のそれぞれのリスク設定によるパフォーマンスは以下のようになる。

リスク10%設定
30万円(運用益)÷ 104万円(投資資金)=28.8%

リスク30%設定
50万円(運用益)÷ 37万円(投資資金)=135%

同じモデルで運用した場合でも、リスク設定により結果的にパフォーマンスに大きな違いが出ることがわかる。

つまり運用モデルのパフォーマンス+●●%というのは、リスク設定をいくらにした場合の数字であるかということが重要なのだ。