聖杯探しの終焉|資産を右肩上がりに導く「ポートフォリオ運用」と「しまうまシステム」の全貌(第2章-4)

Last Updated on 2026年2月20日 by ぷーやん

1. 単一手法の限界:なぜ「一つの正解」は破綻するのか

システムトレード初心者が陥る最大の罠は、あらゆる相場環境で勝ち続ける「唯一無二の聖杯」を追い求めることだ。しかし、25年の相場経験から導き出された結論は非情である。「単一のシステムが機能し続けることは、物理的にあり得ない」

相場は「上昇」「下落」「レンジ」の3つの顔を持つ。すべての局面で完璧なパフォーマンスを出そうとするシステムは、結局どの局面でも中途半端になるか、過去データに無理やり合わせた「過剰最適化(カーブフィッティング)」という砂上の楼閣に成り下がる。

  • 順張り(トレンドフォロー): 爆発力はあるが、レンジ相場での「騙し」で資産を削る。
  • 逆張り(カウンター): レンジで効率よく稼ぐが、強いトレンド発生時にロスカットを連発する。

この不可避な不調期(ドローダウン)を根性で耐えるのではなく、「仕組み」で無力化することこそが、真の投資戦略である。

2. システムの「結婚」:相関性を排除した最強の布陣

私が提唱するポートフォリオの基本は、性質の異なるシステムを組み合わせ、弱点を補完し合うことだ。

例えば、ドル円の15分足を用いた「逆張りシステム」を運用する場合、その天敵は一方向に進み続ける強いトレンドである。ここに、日足を用いた「順張りシステム」を同居させる。

  • 強いトレンド発生時: 逆張りの損失を、順張りの大きな利益がカバーする。
  • 方向感のないレンジ相場: 順張りの往復ビンタによる損失を、逆張りが淡々と利益で埋める。

これを私は「システムの結婚」と呼ぶ。異なる性質を持つ二人が支え合うことで、単独では崩壊するような暴風雨(ドローダウン)も、涼しい顔でやり過ごすことが可能になる。

3. 「しまうまシステム」:相場の呼吸を利益に変える網

ポートフォリオの核となるのが、独自ロジック「しまうま」だ。この名称には、相場に仕掛けた網(シマ)で獲物を一網打尽にするという意味を込めている。

一般的な「トラリピ」等のグリッドトレードは、想定レンジを外れた際の「塩漬け」が最大の弱点だ。対して「しまうま」は、この概念を根本から排除している。

  1. うねりの捉え: 相場は必ず上下に波打ちながら動く。
  2. ポジション管理: 一定ルールで買い下がり(売り上がり)を実施。
  3. 一括決済: 保有ポジションの合計が利益になった瞬間、すべてをリセット。

相場を予想するのではなく、相場の「呼吸(うねり)」に合わせて網を出し入れする。 これにより口座は常にクリーンな状態に保たれ、収益の安定性は飛躍的に向上する。

4. 三次元の分散:通貨・時間軸・ロジックの掛け合わせ

真に安定した資産曲線を描くには、さらなる分散が必要だ。

  • 通貨ペアの分散: ドル円、ユーロドルに加え、相関の低いオージーカナダやスイス円等を組み合わせる。特定国のリスク(ババ)を引く確率を下げるためだ。
  • 時間軸の分散: 1分足のスナイパー(スキャルピング)と、日足の大砲(スイング)を同居させる。

反応するポイントも決済までの時間も「バラバラ」であること。この**「非相関性」こそが、投資における最大のリスクヘッジ**となる。荒々しいギザギザの曲線は、このプロセスを経て、美しく滑らかな右肩上がりの曲線へと進化を遂げる。

5. 精神の解放:負けが「統計上の誤差」に変わる瞬間

ポートフォリオ運用を理解すると、投資家のメンタルは劇的に変化する。特定の手法が連敗しても、「今は別のシステムが機能する番だ」と冷静に傍観できるからだ。

トレードにおける精神崩壊は、「目の前の一敗」を「将来の破滅」と直結させることで起こる。しかし、複数のシステムが補完し合う鉄壁の布陣があれば、一回の負けは単なる「統計上の誤差」に過ぎない。

介入や急激な円高にすら動じない圧倒的な安心感。これこそが長期生存を可能にする真の武器である。

あなたは「集金ロボット」のオーナーになれ

本章の到達点は、あなたが「トレーダー」から**「複数の優秀な集金ロボットを所有するオーナー」**へ変貌することだ。

自分の勘や相場観という「不純物」は今すぐ捨てろ。プロの組織やAIが支配する戦場で、個人の直感などは無力だ。精密に設計された複数の「型」を組み合わせ、ポートフォリオという名の城を築くべきである。

そこにあるのは、恐怖や興奮ではない。「昨日と同じ今日、今日と同じ明日」という退屈なまでの継続だ。その静寂の先にこそ、求める真の自由が存在する。

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