Last Updated on 2024年9月6日 by ぷーやん
市場での逆張り戦略は、トレーダーが一般的な流れと逆行してポジションを取ることで利益を得る手法だ。
上の写真のおじさん、ダニエル・カールマンの「ファスト&スロー」という本の中に、「平均回帰理論」と言うのがある。
ダニエル・カールマンは、ノーベル経済学賞を受賞した心理学者で、多くの投資家が相場で負ける心理を見事に説明した「プロスペクト理論」は有名だ。
平均回帰の考え方は、価格が一定の平均値に戻る傾向があるというものだ。
これは多くの人が実戦していると思うが、価格が平均から乖離すれば、逆方向にポジションを取ることで価格が平均に戻る過程で利益を上げることができる。
過去の価格データを分析し、適切な移動平均や平均回帰モデルを設定すれば誰でも簡単に検証できる。
ポイントは、価格がこの平均からどれだけ乖離しているかを評価し、乖離が過剰であれば、市場はその平均に戻る可能性が高いと考え、逆張りでエントリーする。
平均回帰理論をうまく使いこなすには、市場の過剰反応や短期的な価格変動に対応する新しい視点が必要だが、うまく使いこなせればトレーダーにとって強力な武器となる。
先月のブラックマンデー2.0の暴落では、落ちて来るナイトを掴み、リバウンドを見事に勝ち取った猛者も少なからずいる。これは正しく平均回帰理論を行った結果だ。
カールマンの理論を逆張り戦略に取り入れた手法は昔から沢山あり、RSIやボリンジャーバンドなどの逆張りのオシレーターとして使う方法は、僕も過去沢山検証してきた。
過去の検証した経験からいうと、このようなオシレーター系のインジケーターは、うまく行く時期とやられる時期がほぼランダムに表れ、下手にトレンド相場に歯向かって逆張りポジションを取るようなものなら、もうアホみたいにやられてしまう。
逆張り戦略にカールマンの平均回帰の思想を組み合わせることは誰もが一度は考える事だが、実際にやってみるとこれが案外難しい。
東京時間の逆張りモデル
僕が新しく開発した逆張りモデルは、一般に使われているインジケーターは一切使わず、驚くほど単純なアルゴリズムを使用している。
そして取引時間を東京時間に限定することで、大きなトレンドに歯向かってポジションが大きく逆行するリスクを最小限に抑えている。
この逆張りモデルの大きな特徴は、「寄り付きでエントリーし大引きで決済する」いわゆる寄り引けのトレードだ
トレンドフォローと違い、逆張りモデルは相場のモメンタムの判断ではなく、「買われすぎ、売られすぎ」を考慮した判断が必要になる
この「買われすぎ、売られすぎ」の判断は、ボリンジャーバンド、 RSI、 MACD、ストキャスティクスなどのようなテクニカル指数は一切使わずに独自で開発したアルゴリズムを使っているのが大きな特徴だ
逆張りモデルのパフォーマンス(ミニ1枚)2007年~2024年8月現在
↓
単純なアルゴリズムで構成された逆張りモデルは、過去17年間において年間で一度もマイナスになった年がないくらい極めて安定している
↓
デイ逆張り | |
2,007 | 355,500 |
2,008 | 182,500 |
2,009 | 88,500 |
2,010 | 134,500 |
2,011 | 126,000 |
2,012 | 132,000 |
2,013 | 547,500 |
2,014 | 226,000 |
2,015 | 223,500 |
2,016 | 132,500 |
2,017 | 32,000 |
2,018 | 98,500 |
2,019 | 144,500 |
2,020 | 230,500 |
2,021 | 35,500 |
2,022 | 216,000 |
2,023 | 188,500 |
2,024 | 79,000 |
L損益 | S損益 | 合計 | |
損益 | 1,895,500 | 1,393,500 | 3,289,000 |
勝ち | 704 | 796 | 1,500 |
負け | 631 | 781 | 1,412 |
勝率 | 52.7% | 50.5% | 51.5% |
総利益 | 189,450 | ||
総損失 | -156,560 | ||
PR | 1.14 | ||
PF | -1.21 | ||
期待値 | 1,129.46 | ||
最大損失 | -1,470 | ||
最大DD | -348,000 | ||
#レシオ | 0.07 | ||
PMレシオ | 9.5 |
これほど長期間において機能している平均回帰モデルは、恐らく他に類を見ないだろう。
勉強会のご案内
【トレード方法】
対象は日経平均先物です。資金量に合わせてラージ、ミニ、マイクロ口座が選択できます。詳しくはお使いの証券会社にてお調べください。
「逆張りモデル」
8時45分前に寄付きの成行き注文とLCを入れるだけです。15:15の大引け後にエクセルのサインファイルにデータを入力すると、翌日の寄り付き注文のサインが表示されます。ノートレの場合もあります。
【内容】
「東京時間のデイトレモデル」のロジック解説
エビデンス・サインファイル(エクセル)
操作説明書(PDF)
逆張りモデル
【日時】 9月8日(日)13時~14時30分 ZOOMオンライン
【締め切り】 9月5日
※当日ご参加できない方は後日収録動画をお送りします
※Microsoft のエクセルがPCにインストールされている必要があります
【特典】
「順張りモデル」のお申込み先着5名様限定で「東京時間の逆張りモデル」の動画解説及び資料一式を無料でご提供します。
応援よろしくお願いします!
先物・オプションランキング メルマガ詳細
【オンライン無料相談】
オンライン無料相談始めました。ご自身の運用についてのお悩みや、新しい運用のネタのきっかけを探しておられる方は、お気軽にご相談ください。
【なんちゃってデイトレード】
「なんちゃってデイトレ」では、今回の記事のように海外の商品先物などをフィルタに使ったモデルを公開しています。
【勉強会のご案内】
不定期で資産運用の勉強会を開催しています。
株、ETF、先物、FX等、ジャンルに関わらず、収益機会があればどんな金融商品にも積極的に投資を行い、相場をATMにすることを目的とします。
安定的に最高のパフォーマンスを継続させるには、運用モデルの開発やブラッシュアップを絶えず行う必要があり、新しいアイデアや運用モデル、マーケット情報を勉強会のメンバーと共有します。
勉強会の開催は随時ブログでご案内しますので、ご興味がありましたら是非ご参加ください。
Youtube
Youtubeチャンネルでは、僕の35年間の相場経験から学んだ相場で起こる様々なアノマリーや投資本で紹介された投資法を実際に検証し、その結果を公開しています。少しでもご自分の運用アイデアの足しにでもなればこんなに嬉しい事はありません。是非チャンネル登録お願いします。