Last Updated on 2025年9月29日 by ぷーやん

インフレが加速する中、金の価格高騰が止まらない。
通常、インフレ下では株などのリスク資産が売られ、安全資産である金が買われる傾向にある。しかし、現在の世界経済では、金と株の両方が連日最高値を更新するという、かつてない現象が起きている。
なぜ、金と株が同時に上がるのか
この現象は、私たちの生活を脅かす「紙幣価値の低下」を物語っている。
世界各国は、補助金やインフラ整備、社会保障の財源を賄うために、お金を大量に刷り続けている。これは、どこかで稼いだお金を国が使うのではなく、国庫にお金がないため、やむなくお金を増刷していることに他ならない。
この資本主義社会では、もはやお金を刷り続けることなしには経済が成り立たないところまで来ている。
日本も毎年、財政健全化目標を掲げながらも、赤字国債を連発し、ひたすらお金を刷り続けている。
お金を増やし続けると、その価値は必然的に目減りする。これは小学生でもわかることだが、中央銀行や政治家といった専門家たちが、この不健全な状態を毎年繰り返しているのが現状だ。
世界経済の危険な潮流
このような経済は、もはや持続可能ではない。
その行く末が誰の目にも明らかであるにもかかわらず、本気でこの流れを止めようとする政治家は皆無だ。もはや、このまま行けるところまで行くしかない、というのが現実であり、連日の金の高騰はその裏返しに他ならない。
特に新興国では、強烈なインフレに見舞われ、株式市場がインフレ率以上に上昇している。
ところで直近の1年間で最も株価が上昇した国をご存じだろうか?
それはアメリカではなく、アルゼンチン。次にトルコだ。
この2か国は共に通貨危機に陥っており、まさに経済危機のど真ん中にある
アルゼンチンペソの為替レート
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トルコリラの為替レート
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まさに通貨危機の真っただ中にあり、絶賛暴落中だ。
しかし、これらの株式インデックスを見てみると、一転して絶賛爆上げ中である
アルゼンチン・メルバル指数
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トルコ・イスタンブール100
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株価というのは、一般的にその国のインフレ率を上回る
これらの国の株価上昇は、経済が成長しているからではなく、単なる強烈なインフレによる見せかけの上昇に過ぎないのだ。
日本の株式市場も例外ではない。日本企業の高成長によって株価が上がっているのではなく、インフレに引きずられる形で上昇しているのが実態だ。
資産の真価を測る「ゴールドレシオ」
ここで日経平均株価の動きを見てみよう。直近の日経平均株価はこのように上昇の勢いが止まらない(9/24現在)
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しかし、日経平均を金で割ったゴールドレシオを見てみると、逆に直近は大きく下落している。
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つまり日経平均株価はかなり勢いよく上昇しているように見えて、金からみたら大きく下落していることになる。
これは想定以上に日本のインフレが深刻で、また通貨の希薄化が起こっている証拠だ。
このように株の見せかけの上昇を見抜くのに役立つのが、日経平均株価を金の価格で割る「ゴールドレシオ」という指標だ。
これは株価を金価格で割った倍率のこと。
このゴールドレシオの推移を見ることで、今の株価水準が金と比較して割高なのか、それとも割安なのかを簡単に判断できる。
ゴールドレシオが上限にあれば株が割高、下限にあれば株が割安という見方ができる。
日経平均株価を対象にしたゴールドレシオで見ると、20倍が上限、12倍が下限のレンジで推移しているのがわかる
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これは下限の12倍以下で「株買い、金売り」、上限の20倍以上で」「株売り、金買い」をすれば利益になるということだ。
もちろん、この指標だけで全てを判断することはできないが、現状の株価が金から見た場合、適正な水準にあるかを測る上で、非常に有効なツールであることは間違いない。
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