Last Updated on 2025年12月19日 by ぷーやん

本日、日銀は金融政策決定会合で利上げを決定する見込みだ。
しかし、そこに驚きはない。なぜなら、すでに日経新聞をはじめとする主要メディアが「利上げへ」という観測記事を、あたかも決定事項であるかのように一斉に報じているからだ。
世界で唯一の異常事態「マスコミ・リーク」の常態化
米国のFRBや欧州のECBにおいて、決定内容が事前にメディアへ具体的に漏れることなど、まずあり得ない。
これらは極めて厳格な情報管理下に置かれ、もし発表前に具体的な数字が漏洩すれば、当局の信頼性は失墜し、深刻なスキャンダルに発展する。
しかし、日本の現状はどうだ。
会合の前夜や当日の未明に、特定メディアが詳細な中身を報じる。市場関係者の間では、これは「日銀による地ならし」、あるいは「当局による意図的なリーク」として公然の秘密となっている。
日本の報道機関が当局の意向を忖度し、市場のショックを和らげるための「広報機関」と化している現状は、沈んでいるというより、もはや歪んでいると言わざるを得ない。
「織り込み済み」という欺瞞と、反射的に動く「現実」
こうしたリーク記事が出ると、決まって専門家は「利上げはすでに織り込み済みであり、サプライズはない」と口にする。
確かに為替レートは記事が出た瞬間に一定の反応を見せ、事前の調整を済ませたかのように見える。
だが、現実はそれほど単純ではない。
これまでのパターンを振り返れば、「事前にリークされていたとしても、実際に発表された瞬間、相場はさらにその方向へ猛烈に加速する」のが常である。
- 正午過ぎの「瞬間」を狙うハンターたち:政策発表が行われる正午過ぎ、世界中のトレーダーはチャートを凝視し、神経を研ぎ澄ませている。リークで方向性は示されていても、正式発表という「事実」が確認された瞬間、一斉にアルゴリズムが作動し、巨額の資金が雪崩を打つ。
- ドル円ショートの待機列:「利上げ=円高」のシナリオを前に、ドル円のショート(売り)を仕掛けようと、手ぐすねを引いて待っているプレイヤーは数多い。たとえ「織り込み済み」という建前があろうと、発表時の爆発的なボラティリティ(変動幅)は、投機家にとって格好の収益機会に他ならない。
この「変な相場」に正義はあるのか
本来、中央銀行の決定は全市場参加者に対して平等に、一斉に開示されるべきものである。
メディアを通じて小出しに情報を流し、特定の「空気」を作り上げる手法は、健全な市場のあり方からは程遠い。
本日の正午過ぎ、我々は再び、中身が分かっているはずの「茶番」に一喜一憂し、激しく乱高下するチャートを目にすることになる。
この歪んだ慣習が続く限り、日本市場が真に国際的な信頼を得る日は遠い。
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