Last Updated on 2025年8月23日 by ぷーやん

かつて「黄金のポートフォリオ」とも称された、株式60%・債券40%という資産配分モデルが、近年その有効性を急速に失いつつある。
長らく、株式と債券は逆相関関係にあるという前提のもと、株価が下落する局面では債券が上昇し、損失を相殺する構造が成立していた。
このため、年金基金や機関投資家といった巨額の資産を運用するプレイヤーたちは、この60対40という構成を“王道”として信頼し、多くの資産配分戦略に組み込んできた。
しかし、現在の市場環境では、その前提が大きく揺らいでいる。
金融緩和の長期化、世界的な低金利あるいは金利の急上昇、さらにはインフレ懸念といった複合要因により、株と債券が同時に下落する場面も見られるようになった。
これにより、60:40の配分ではもはやリスクヘッジが効かず、むしろ両資産が足を引っ張り合うような事態すら発生している。
従来の「株が落ちれば債券が上がる」という常識は、もはや通用しない。
投資家たちは、いったい何を持てばいいのか、何をヘッジとして機能させればいいのか、その判断すら困難になっている。従来の安定した構造が崩壊したことで、あらゆる運用戦略が宙ぶらりんの状態に陥っている。
この先、旧来の静的なアセットアロケーションだけでは通用しない可能性が高い。
もはや唯一の対応策は、株式ロングショートや株価指数先物を用いたロングショートなど、より動的で機動的な市場中立型の戦略に頼るしかない。
ボラティリティの高まる市場において、従来のように「何かを持っておけば守られる」という時代は終わった。
自らが能動的にポジションを調整し、リスクとリターンのバランスを市場の流れに応じて組み替えていくしか、生き残る道は残されていない。
セクターローテーションを読む──グロース×バリュー先物ロングショート戦略 勉強会開催
伝統的な「株式60:債券40」の資産運用モデルが機能しなくなりつつある今、市場とどう向き合うか。現実的な選択肢として、先物によるヘッジ戦略を取り入れる時が来ている。
そこで今回紹介したいのが、「グロース先物 × Topix先物」のロングショート戦略。
これは単なるヘッジではなく、資金の流れを読み解き、成長株とバリュー株の間でダイナミックにポジションを入れ替える、いわば“資金の潮目”をとらえる手法だ。
なぜこの手法なのか?
グロース市場(旧マザーズを含む)には成長性のある企業が多く、Topix市場はバリュー株中心で構成されている。
この2つの市場間の資金移動に注目し、資金がグロースに向かうと見ればグロース先物をロング、Topix先物をショート。逆にバリュー株に資金が流れる局面ではTopixをロング、グロースをショートする。
実際、このロングショート戦略は、トランプ相場のような激しい上下動にも耐え、過去の実績でも安定したパフォーマンスを記録している。
2016~2025/5現在 グロース先物 1~4枚(可変)対 Topix先物1枚
↓

パフォーマンス
| デイ損益 | ナイト損益 | 計 | |
| 損益 | 4,546,250 | 1,232,750 | 5,779,000 |
| 勝率 | 54.5% | 58.4% | 57.2% |
| シャープレシオ | 0.15 | 0.15 | 0.17 |
| 期待値 | 3,091 | 1,582 | 3,358 |
| トレード率 | 67% | 36% | 78% |
| 最大ドローダウン | -241,250 | ||
| PMレシオ | 2.73 | ||
| 最大損失 | -64,000 | -51,000 | -79,000 |
| ペイオフレシオ | 1.3 | 1.1 | 1.2 |
| 倍率 | 1000 | ||
| MT相関 | -0.54 |
年次成績
| 2016 | 39,750 |
| 2017 | 331,250 |
| 2018 | 122,500 |
| 2019 | 351,250 |
| 2020 | 1,499,000 |
| 2021 | 213,750 |
| 2022 | 1,347,500 |
| 2023 | 831,000 |
| 2024 | 1,034,000 |
| 2025 | 70,500 |
月次成績
| 損益 | 累計 | |
| 2016/7 | -24,250 | -24,250 |
| 2016/8 | 3,750 | -20,500 |
| 2016/9 | -34,750 | -55,250 |
| 2016/10 | 25,250 | -30,000 |
| 2016/11 | 47,500 | 17,500 |
| 2016/12 | 22,250 | 39,750 |
| 2017/1 | 127,000 | 166,750 |
| 2017/2 | 25,750 | 192,500 |
| 2017/3 | -100,000 | 92,500 |
| 2017/4 | -9,500 | 83,000 |
| 2017/5 | 69,500 | 152,500 |
| 2017/6 | 99,250 | 251,750 |
| 2017/7 | -6,250 | 245,500 |
| 2017/8 | 97,750 | 343,250 |
| 2017/9 | 68,250 | 411,500 |
| 2017/10 | -95,750 | 315,750 |
| 2017/11 | -50,750 | 265,000 |
| 2017/12 | 106,000 | 371,000 |
| 2018/1 | -14,750 | 356,250 |
| 2018/2 | 32,000 | 388,250 |
| 2018/3 | 139,750 | 528,000 |
| 2018/4 | 77,000 | 605,000 |
| 2018/5 | -14,000 | 591,000 |
| 2018/6 | -47,000 | 544,000 |
| 2018/7 | -4,250 | 539,750 |
| 2018/8 | 14,000 | 553,750 |
| 2018/9 | -18,500 | 535,250 |
| 2018/10 | 29,500 | 564,750 |
| 2018/11 | -93,500 | 471,250 |
| 2018/12 | 22,250 | 493,500 |
| 2019/1 | -29,500 | 464,000 |
| 2019/2 | 72,500 | 536,500 |
| 2019/3 | 154,250 | 690,750 |
| 2019/4 | -8,500 | 682,250 |
| 2019/5 | 53,500 | 735,750 |
| 2019/6 | -28,000 | 707,750 |
| 2019/7 | 8,500 | 716,250 |
| 2019/8 | -21,250 | 695,000 |
| 2019/9 | 67,750 | 762,750 |
| 2019/10 | 62,250 | 825,000 |
| 2019/11 | -11,250 | 813,750 |
| 2019/12 | 31,000 | 844,750 |
| 2020/1 | 65,500 | 910,250 |
| 2020/2 | 1,500 | 911,750 |
| 2020/3 | 362,750 | 1,274,500 |
| 2020/4 | 138,250 | 1,412,750 |
| 2020/5 | 64,500 | 1,477,250 |
| 2020/6 | 103,750 | 1,581,000 |
| 2020/7 | 102,000 | 1,683,000 |
| 2020/8 | 264,000 | 1,947,000 |
| 2020/9 | 169,500 | 2,116,500 |
| 2020/10 | -86,250 | 2,030,250 |
| 2020/11 | 217,750 | 2,248,000 |
| 2020/12 | 95,750 | 2,343,750 |
| 2021/1 | 115,750 | 2,459,500 |
| 2021/2 | -7,750 | 2,451,750 |
| 2021/3 | 53,750 | 2,505,500 |
| 2021/4 | -2,000 | 2,503,500 |
| 2021/5 | -5,750 | 2,497,750 |
| 2021/6 | 111,500 | 2,609,250 |
| 2021/7 | -53,250 | 2,556,000 |
| 2021/8 | -31,000 | 2,525,000 |
| 2021/9 | -81,250 | 2,443,750 |
| 2021/10 | 62,500 | 2,506,250 |
| 2021/11 | 71,000 | 2,577,250 |
| 2021/12 | -19,750 | 2,557,500 |
| 2022/1 | 290,750 | 2,848,250 |
| 2022/2 | 116,250 | 2,964,500 |
| 2022/3 | 438,250 | 3,402,750 |
| 2022/4 | 206,750 | 3,609,500 |
| 2022/5 | 37,750 | 3,647,250 |
| 2022/6 | 105,750 | 3,753,000 |
| 2022/7 | -60,750 | 3,692,250 |
| 2022/8 | 44,750 | 3,737,000 |
| 2022/9 | 68,250 | 3,805,250 |
| 2022/10 | -16,250 | 3,789,000 |
| 2022/11 | 54,500 | 3,843,500 |
| 2022/12 | 61,500 | 3,905,000 |
| 2023/1 | 9,750 | 3,914,750 |
| 2023/2 | 61,250 | 3,976,000 |
| 2023/3 | -5,250 | 3,970,750 |
| 2023/4 | 12,250 | 3,983,000 |
| 2023/5 | 24,000 | 4,007,000 |
| 2023/6 | -56,500 | 3,950,500 |
| 2023/7 | -42,250 | 3,908,250 |
| 2023/8 | 114,750 | 4,023,000 |
| 2023/9 | 29,000 | 4,052,000 |
| 2023/10 | 171,250 | 4,223,250 |
| 2023/11 | 346,250 | 4,569,500 |
| 2023/12 | 166,500 | 4,736,000 |
| 2024/1 | 255,500 | 4,991,500 |
| 2024/2 | -53,250 | 4,938,250 |
| 2024/3 | 44,500 | 4,982,750 |
| 2024/4 | 279,750 | 5,262,500 |
| 2024/5 | 179,000 | 5,441,500 |
| 2024/6 | -124,000 | 5,317,500 |
| 2024/7 | 320,500 | 5,638,000 |
| 2024/8 | 208,750 | 5,846,750 |
| 2024/9 | -75,250 | 5,771,500 |
| 2024/10 | -35,750 | 5,735,750 |
| 2024/11 | -63,500 | 5,672,250 |
| 2024/12 | 97,750 | 5,770,000 |
| 2025/1 | -51,250 | 5,718,750 |
| 2025/2 | 46,000 | 5,764,750 |
| 2025/3 | 26,750 | 5,791,500 |
| 2025/4 | 21,750 | 5,813,250 |
| 2025/5 | 27,250 | 5,840,500 |
トレードに必要な資金の目安
グロース先物 46,000円×4枚(MAX) ※ボラティリティにより可変1~4枚
Topix先物ミニ 90,000円×1枚(固定)
証拠金計 294,000円
モデルの最大ドローダウン 240,000円
1セットの運用資金の目安 568,000円
証拠金の目安 2025年5月26日現在(SBI証券)
セクターローテーションの“本質”をとらえる
株式市場では常にセクターローテーションが起きている。
だが、細かいセクター分類ではなく、大きな潮流として「グロース vs バリュー」という枠組みで捉えることで、よりシンプルかつ効果的な判断が可能になる。
昨年は大型バリュー株が主役だったが、今年に入り、成長株・小型株が明確に盛り返してきた。こうした動きは指数先物を使えば、個別銘柄のスクリーニングをするよりも遥かに効率的にとらえられる。
特にこれから、米国の政局はトランプ再登場によって政策が日替わりで変化する可能性がある。
そうした不安定な時代には、固定的な資産配分モデルでは対応できない。だからこそ、資金の流れに沿って柔軟にポジションを変える「グロース×Topix ロングショート戦略」が今もっとも有効なのではないかと考えている。
東京時間の損益グラフ
グロース買い-Topix売り(ブルー)
グロース売り-Topix買い(オレンジ)
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デイセッションとナイトセッションの損益グラフ
青 デイセッションのロングショート
オレンジ ナイトセッションのロングショート
↓

グロース先物 × トピックス先物ロングショート戦略 勉強会開催
今回、この手法をより詳しく解説し、実際に運用するための勉強会を開催する。
2016年以降のグロース(旧マザーズ)先物と Topix先物のロングショート成績グラフも紹介しながら、セクターローテーションの活かし方を実例を交えて解説予定。
変化する時代に合った、新しい運用戦略を学びたい方。今の相場にフィットした考え方を身につけたい方。ぜひご参加を。
勉強会の主な内容
今回の勉強会では、以下のテーマを中心に解説します。
1. セクターローテーションを活用して資金の流れを読む
市場では常に「どこに資金が流れているか」が最も重要な指標です。セクターごとに資金が移動する「セクターローテーション」の概念を使って、現在の相場で何が買われ、何が売られているのかを読み解く方法を学びます。
2. グロース市場とTopix市場の特性を理解する
グロース(成長)市場とバリュー(割安)株が多いトピックス市場、それぞれの構成や特性を深く理解することで、相場全体の動きがより立体的に見えるようになります。
3. 実践データと売買戦略の紹介
・実際の戦略に基づくエビデンス(証拠)として、Excelファイルをご用意しています
・ただし、売買タイミングはPDF資料に記載してあるため、Excelがなくても学習・実践は可能です
・数値やチャートを交えて、戦略のロジックと背景を具体的に解説します
4. 短期集中型の売買戦略
・ポジションの保有は超短期に限定しています(東京時間の日中セッション+ナイトセッションの2部構成)
・売買のサイン(売買判断)は、朝の先物寄り付き前にあらかじめ決定
・場中の判断や裁量要素を極力排除し、シンプルかつ効率的な運用を目指しています
ご興味のある方は、ぜひ勉強会へご参加ください。資金の流れを読み、相場に柔軟に対応するための、新しい視点と実践力が身につきます。
詳細・申し込みはこちら
※定員に達したので受付を終了しました
