身銭を切らない評論家たちへ

Last Updated on 2025年8月25日 by ぷーやん

身銭を切ったことがないのに、偉そうに経済を語るエライ人達へ。

テレビや雑誌で、さも知ったかぶりをして株価の予測を披露する経済学者やアナリストのみなさん、ナシーム・タレブの著書『身銭を切れ』を読んだことがあるだろうか。

この本が突きつけているのは、「リスクを負わない者が、他者の運命に口出しするな」という単純にして強力な原則だ。

これは、単なる倫理的な問題ではない。不確実な世界で、真に価値ある知識や洞察を生み出すための、根本的なルールなのだ。

あなたたちが語るマクロ経済分析は、まるで精巧な空論にすぎない。

もし予測が外れても、あなたたちが損をすることは何一つない。あなたの給料は保証され、名声は失われるどころか、「間違ったのは市場の方だ」と言い訳をする。まるで、市場という巨大な生き物を、安全なガラスの向こう側から観察し、その行動について語っているかのようだ。

その一方で、あなたの言葉を鵜呑みにした投資家たちは、汗水垂らして稼いだお金を、無防備なまま市場という荒波に投げ込む。

あなたの不用意な一言が、彼らの人生にどれほどの影響を与えるか、考えたことがあるだろうか。彼らのリスクはあなたたちには関係ない。あなたがリスクを負わない限り、あなたの言葉はただの雑音にすぎない。

『身銭を切れ』は、この偽りの専門性を痛烈に批判している。

本当に信頼できる専門家とは、自分の発言や行動の結果に対して、自分自身もリスクを負う者だ。あなたの助言が成功すれば一緒に利益を得るが、失敗すれば一緒に損をする。

それは、あなたが予測した銘柄に、あなた自身が全財産を投資し、身銭を切る覚悟があるかどうかで決まる。そうして初めて、あなたの言葉に重みが宿るのだ。

この本は、あなたの知性を否定しているのではない。

むしろ、本当の知性とは、不確実な世界でリスクを理解し、それを引き受ける勇気にあると教えている。テレビのコメンテーターとしてリスクなしに評論する人生と、自身の財産を賭けて市場に挑む人生。どちらがより高潔で、より価値があるだろうか。

この機会に、「身銭を切る」という概念を真剣に考えてみてはどうだろう。

それは、あなた自身の専門性と、ひいてはあなたの人生そのものの信頼性を高めることにつながるはずだ。

PS
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