ありふれた戦略を武器に変える~平均回帰で稼ぐFXスキャルの極意

Last Updated on 2025年8月7日 by ぷーやん

以前、「平均回帰(Mean Reversion)」というテーマについて記事を書いた。

今回取り上げる内容は、以前の記事とはやや趣向が異なるものとなる。前回の記事では、平均回帰(mean reversion)の考え方に対して懐疑的な立場をとり、むしろトレンドフォロー、すなわち順張りのアプローチの方が実践的であり有効性が高いという視点から論じていた。

その中では、価格が平均に戻るという動きに賭ける逆張り戦略よりも、市場の流れに沿ってエントリーする順張り戦略の方が現実的であり、特にトレンドの明確な局面においては優位性があると結論づけていた。

しかし今回は、その前回とはやや視点を変えて、あえて平均回帰というコンセプトそのものに焦点を当てる。

平均回帰の有効な使い方や、どのような条件下で有効性を発揮しうるのかといった点について、より掘り下げて検討していく意図がある。

その内容は非常にシンプルな考え方に基づいていて、「どんな値動きであっても、最終的には平均値に回帰する」という、統計的にも経験則的にもよく知られた現象に着目したものだ。

もう少し具体的に言うと、相場というのは常にランダムに動いているように見えて、一定の範囲から大きく逸脱しても、いずれは元の水準、つまり平均に戻ろうとする性質を持っている。

これを「平均回帰」と呼び、株式市場や先物市場、さらにはFXにおいても、多くのトレーダーがこの性質を前提として売買戦略を構築している。

したがって、この平均回帰という考え方自体は、特に目新しい手法というわけではなく、むしろ古典的で、ある意味当たり前ともいえる戦略の一つである。しかしながら、「平均に戻る」というざっくりとした前提をもとにして、実際にどのように売買を行うべきかという点については、かなり多くの細かい判断や調整が必要になるのもまた事実だ。

たとえば、ある銘柄や通貨ペアが移動平均線からどれだけ乖離したときにエントリーすべきか?その乖離の程度はパーセンテージで表すのか、それとも絶対値か?あるいは、ポジションを持った後に値動きが思惑と逆方向に進んでしまった場合、どの水準で損切りすべきか?さらには、利が乗った際にどこで利確するかという「出口戦略」も重要な検討事項になる。

これらはすべて、シンプルなアイディアを実運用レベルに落とし込むためには避けて通れない「微調整」=チューニングの対象である。

実際のところ、こうした調整を最適化することによって、「単純な移動平均乖離戦略」も、十分に収益性のあるトレーディング手法に昇華させることができる。

市場における有効な戦略というのは、必ずしも何か秘密めいた特別な情報や、専門家しか知らないテクニックに基づくものとは限らない。むしろ、巷にごろごろと転がっているようなオープンな戦略であっても、適切なチューニングを施せば、立派な収益モデルになるのである。

ただし、この「どこにでもある戦略」を効果的に運用するには、やはり「神は細部に宿る」という言葉の通り、雑な運用では不十分で、細かい部分まで気を配る必要がある。戦略の大枠だけをなぞっても、それは戦略の模倣でしかなく、実際のパフォーマンスに直結しないのだ。

さらに言えば、移動平均乖離戦略を日足ベースで運用しようとすると、そもそも1つのトレードが完結するまでにかなりの日数を要してしまうことが多い。

そのため、「気がついたら戦略に対する興味が薄れ、やめてしまった」という事態にもなりやすい。結局、トレード戦略そのものの有効性を十分に検証できないまま、挫折してお蔵入りになってしまうのが大半なのだ。

そこで今回のテーマとしては、「FXにおけるスキャルピング」にフォーカスし、この平均回帰のアイディアを5分足という短い時間足で実践してみようという試みを紹介したい。

なぜ5分足を選んだのかというと、日足などの長期足では1回のトレード完結までに何日もかかってしまい、結果が出るのに時間がかかるという欠点があるからだ。それに比べて5分足であれば、1日に数回はトレードチャンスが訪れる可能性が高く、「トレードしている感覚」を持ちながら試行錯誤を繰り返せるという利点がある。

さて、それでは実際のトレードルールについて解説しよう。

この戦略のルールは極めてシンプルで、以下のような内容で構成されている。

【買いエントリーのルール】

  1. 現在の価格が、○○本移動平均線(5分足ベース)からマイナス○○%以上乖離した場合、その次の足の始値で買いエントリーを行う。
  2. ポジションを持った後、価格が移動平均線まで戻ったら、その次の足の始値で決済する。
  3. もしエントリー後、価格が逆行し、エントリーポイントからマイナス〇〇%以上下落した場合はロスカットする。

以上がこのシンプルな売買戦略の全貌である。

「マイナス〇〇%」というパーセンテージは、あくまでパラメーターであり、この数値をどのように設定するかによって、戦略のリスクとリターンのバランスが大きく変わる。したがって、このパラメーター設定は過去データなどを使って検証・最適化する必要がある。

なお、FXは株や先物と比べて、マクロ的な指数や企業の業績などのファンダメンタルズに基づくエッジを見つけづらい市場である。値動きがより短期的・感情的に動きやすいため、1年以上の長期間での検証よりも、直近の2〜3日間など、短い期間での検証が適していると考えられる。

幸い、現在では楽天RSSなどを用いれば、5分足単位でリアルタイムデータを取得し、Excelにアドインとして取り込むことで、比較的簡単にシステム検証や実売買のテストが可能になっている。昔に比べて、個人でも短期売買の環境は格段に整ってきた。

最後に、この戦略を実際に楽天RSSを使ってExcel上で簡易的に検証してみた結果、以下のような設定が直近2日間においては比較的好成績を収めているので紹介しておこう。

  • 使用する移動平均線:5分足ベースの20期間移動平均
  • エントリー条件:移動平均からマイナス0.02%以上乖離したらエントリー
  • 損切り水準:エントリーポイントからマイナス0.2%でロスカット
  • 利確条件:価格が移動平均線に到達したら利確

たったこれだけのシンプルなルールではあるが、パラメーターの調整次第では、実践的に使える戦略になりうる。今後もこうした小さなアイディアを検証し、実際に使える形に仕上げていくことが、トレード上達の近道ではないだろうか。

さらに詳細な説明は、こちらの動画にて、より分かりやすく解説しているので、ぜひあわせてご視聴下さい。

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