インフレの波に乗れない者の末路

Last Updated on 2026年1月17日 by ぷーやん

「今の株高はバブルだ」「実力以上の狂乱だ」と、したり顔で警鐘を鳴らす人が後を絶たない。

今の株価上昇を、単なる一時的な「お祭り」と片付け、嵐が過ぎ去るのをじっと待つのが賢明だとでも言いたげだ。

実に慎ましく感じるが、もしかしたらそれは救いようのないほど時代錯誤な認識と言わざるを得ないかもしれない。

彼らが「健全な経済」や「適正な株価」という幻想に浸っている間に、現実の世界はとっくに次のフェーズ、つまり「通貨価値の崩壊と資産インフレの狂騒曲」へと突入しているように見える

今の日本を見て、まだ「財政危機だから株が下がる」などと寝ぼけたことを言っているのだろうか。

逆だ。財政不安が極まるからこそ、株が上がるのだ。この単純なパラドックスすら理解できないのは、経済の教科書を逆さまに読んでいる証拠だろう。

世界を見渡せばいい。

日本の「実効為替レート」の下落ぶりを見て、まだ日本が先進国の顔をしていると思っているなら、鏡をよく見ることだ。

日本より下に位置するのは、もはやトルコやアルゼンチンといった、財政破綻の瀬戸際でダンスを踊っている国々だけだ。

では、そのトルコやアルゼンチンの株式市場はどうなっているか?

経済がボロボロだから株価も地に落ちているか? 否、凄まじい勢いで爆騰している。

アルゼンチン株価指数

トルコ株価指数

金利が上がれば通貨高になる、財政が悪化すれば株が売られる。

そんなナイーブな理屈は、通貨が紙屑になる前の「平時」の論理に過ぎない。

インフレが加速し、国家の借金が膨れ上がり、通貨の信用が失墜する時、人々は生き残るために現金から逃げ出し、現物資産である株式へと殺到する。

これこそが、今まさに日本で起きようとしていることの正体だ。

「お祭り」だと揶揄するのは勝手だが、これは単なる浮かれ騒ぎではない。円という泥舟から脱出するための、必死の避難訓練なのだ。

これからインフレはますます進み、財政不安は極限まで高まるだろう。

それと反比例するように、株価はさらに天を突く。これをバブルと呼んで指をくわえて眺めている人々は、やがて来る「円の価値が消失した世界」で、自分たちの「正論」がいかに無価値だったかを思い知ることになる。

お祭り大いに結構。

この狂乱のインフレ・ライドに参加できない臆病者たちは、価値の目減りしていく現金を抱きしめて、かつての栄光とともに心中するだろう。

我々は、トルコやアルゼンチンが先に見せてくれた「地獄の先の株高」を、特等席で享受させてもらうだけだ。


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