
「高配当を追うと値上がり益が犠牲になる・・」株式投資ではよく聞く言い分だ。
配当は安定したキャッシュを手にしつつも、中長期の保有では株価が下がるリスクもあり、株価が右肩上がりになる理想的シナリオはなかなか描きにくいが、短期売買では戦略次第で十分可能だ。
そこで着目したのが、木材先物価格上昇の恩恵を受けやすい「住友林業(1911)」と、逆に同コスト高で利幅が圧迫されやすい「飯田グループHD(3291)」のペア。
この銘柄ペアに対して相対値の動きを狙うペアトレード手法を試したところ、想像以上の成果が得られた。
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しかし最終的に「もうひと押しほしい」と感じたのが、相場全体のトレンド。
同じ日本株でも、米国株式市場のセンチメント変化を取り込めばさらなる精度向上が可能だと考え、S&P500の日次騰落を追加フィルターに組み込んでみた。これがまた好結果を生み出し精度がいっそう高まった。
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この記事では、その背景、具体的なルール設計、バックテスト結果、活用手順をわかりやすく解説する。
なぜ「住友林業×飯田グループHD」を選んだのか
- 木材先物と企業業績のリンクが明確
- 住友林業は森林資産を保有し、製材・住宅建築を手がける総合林業企業。木材価格が上がれば在庫評価益やマージン拡大で業績が上振れしやすい
- 飯田グループHDはローコスト住宅を主力とする建設会社。反対に木材仕入コストが上がると利益が圧迫され、株価下落圧力がかかる
- ペアトレードの相関性と分散効果
- 木材関連で連動性を持ちつつ、木材価格上昇局面では互いに逆相関に動きやすい
- 同じ素材市場への感応度を持ちながら、企業ビジネスモデルの違いがリスク分散に寄与する
ペアトレード戦略の基本ルール
- シグナル生成:木材先物価格の前日比
- 木材先物終値の前日比がプラス → 住友林業をロング、飯田グループHDをショート
- エントリー/イグジット
- シグナル発生翌営業日に建玉
- 当日の大引けで 全決済
バックテスト期間:2016年〜2025年4月
S&P500前日比フィルターの追加
単独の木材先物シグナルでも十分にプラス成績を確認できたが、「米国市場のムード」を取り込むことでさらにノイズを削ぎ落せるのではと考えた。具体的には:
- S&P500終値の前日比がマイナスだった場合のみ、上記ペアトレードを実行
- プラスだった日は一切ポジションを建てず「お休み」
こうすると、木材市場が上向きなら世界的なリスクオフ局面は絶好のエントリーチャンスになる。
木材先物価格の動向と米国株式市場のセンチメントを掛け合わせることで、配当収益と値動きの両立を試みた戦略は想像以上に安定感と収益力を兼ね備えた。
シンプルだがロジカル、そして買いと空売りの組み合わせが生み出す相関フィルターは、新しいヒントになるはずだ。
ぜひこの記事を参考に、自分の資金管理ルールや好みに合わせてカスタマイズし、限定的なポートフォリオの一角として取り入れてみてほしい。木材市場と米国市場の“風向き”を味方につけ、賢く配当+値上がりを追いかけよう。
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