Last Updated on 2025年7月19日 by ぷーやん

今朝の日経新聞にもあったが、足元のインバウンド需要は一枚岩ではなく、明確に「二極化」しつつある。
高額消費を狙う百貨店は伸び悩み、一方で実需・日用品目的の訪日客を取り込むドラッグストアは絶好調。この構図の変化は、今後の日本株投資におけるヒントになる。
インバウンド株に「大丸売り・マツキヨ買い」 外国人規制論も影響
インバウンドは「ラグジュアリー」から「リアル」へ
百貨店はこれまで、訪日富裕層の爆買いに支えられてきたが、中国の景気減速や円安の長期化、訪日観光客の属性の変化(東南アジア・韓国中心へ)により、高額ブランド消費が鈍化。
これに対し、医薬品・コスメ・日用品など“持ち帰れるリアルなモノを扱うドラッグストアは、むしろ存在感を増している。
訪日客の立場で見れば、百貨店は「見るところ」、ドラッグストアは「買うところ」。
この行動の違いが、売上・客単価・来店数のデータにも表れ始めている。
ペアトレード戦略:「買いはドラッグストア、売りは百貨店」
この構図を投資に活かさない手はないだろう。
具体的には、インバウンド二極化の受益者であるドラッグストアを「買い」、逆風を受ける百貨店を「売り」とするペアトレードが妙味を帯びている。
ドラッグストアセクター
- ウエルシアHD(3141)
- サンドラッグ(9989)
- ココカラファイン(3067)など
百貨店セクター
- 三越伊勢丹HD(3099)
- 高島屋(8233)
- 松屋(8237)など
この戦略の魅力は、「景気や指数全体の動きに依存しない」点。
相場全体が横ばいでも、構造変化による相対的な勝ち組・負け組を捉えることができる。まさに今のような環境下で有効なアプローチだ。
驚くべきパターンが浮かび上がる─ウエルシア×三越伊勢丹のペアトレード
下のグラフはウェルシア(青)と三越伊勢丹(オレンジ)の日中の値動きの対比グラフだ。
2023~2025/7現在
↓

ウェルシア(青)の値動きの推移が、伊勢丹(オレンジ)より高い傾向がグラフでも見て取れる。
インバウンド消費の構造が大きく変わるなか、ドラッグストアを買って百貨店を売るというペアトレードは、論理的にも実務的にも優れた戦略と考えられる。
だが、さらに精緻にパターン分析を進めることで、この戦略に爆発的な損益の伸び”が出る条件が明確になってきた。
カギは「ウエルシアが5日線を割った翌日」
具体的には、ウエルシア(3141)の株価が5日移動平均線を明確に下回った日の翌日に、ウエルシアを買い、三越伊勢丹(3099)を空売りする
このシンプルな条件を加えるだけで、日中の損益曲線が一変する。
押し目をつけたウエルシアが自律反発する局面で買いを仕掛け、相対的に弱い百貨店株を売る。この組み合わせが、驚くほど高確率で有利に機能している。
グラフが語る、構造のゆがみと回帰
下に掲載した損益グラフを見てほしい。
とくにウエルシアが5日移動平均線をある程度下回った日の翌日、損益が急角度で跳ね上がっているのがはっきりとわかる。

これは偶然ではない。インバウンド消費の実態変化、短期トレンドに反応する機関投資家の売買、そして市場全体のセンチメントが重なって生じている構造的なゆがみだ。
シンプルな条件が、複雑な市場を制す
単なる「ドラッグストア買い・百貨店売り」では、テーマ投資の域を出ない。
しかし、「5日線を割った翌日」というシンプルな条件を加えるだけで、ペアトレードは機械的・再現性のある戦略へと変貌する。
✅ 条件:ウエルシアが前日、5日移動平均線を明確に下回る
✅ 翌日:ウエルシア買い × 三越伊勢丹売り
✅ 結果:短期損益が大幅に改善する確率が高い
テーマだけを追う投資はもう古い。
どのタイミングで、どう仕掛けるかを明確に持った戦略こそが、次の一歩を作る。
インバウンド消費の変化を、ポジションで取りに行く
ニュースヘッドラインだけを見て「インバウンド復活=百貨店が買い」と短絡的に動く投資家もいるが、今起きているのは「インバウンド消費の質の変化」だ。この変化にしっかり向き合い、ポジションを構築することで、他の投資家より一歩先を行くことができるだろう。
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