Last Updated on 2025年4月18日 by ぷーやん

関税戦争における支配的な図式というのは、非常に単純かつ直線的である。
「アメリカが関税を課す」「中国は打撃を受ける」「だから中国は譲歩する」という三段論法。とても分かりやすい構図。
ニュースでも、評論家のコメントでも、SNSの断片的な議論でも、この図式が蔓延している。しかし、このロジックには根本的な誤解が含まれている。
その誤解とは、「中国はアメリカ市場に依存しているから、アメリカが強く出れば中国はすぐに屈する」という前提にある。
だが、果たして本当にそうだろうか?
数字を見れば見えてくる現実がある。
中国の輸出全体に対して、アメリカ向けの輸出が占める割合は、わずか14%に過ぎない。つまり逆に言えば、86%はアメリカ以外の国に対して行われているということである。
たった14%・・・
これはあくまで全体の輸出に占めるアメリカの比率だ。しかもこの数字は年々下がっている傾向にある。
米中の緊張が高まる中で、中国は東南アジア、アフリカ、中南米、そしてEU諸国など、多方面にわたって輸出先を多様化させている。つまり、アメリカという巨大市場に頼る時代はすでに終わりつつあるということだ。
それにもかかわらず、アメリカ側の言説では、いまだに「中国はアメリカ市場を失えば致命的な打撃を受ける」という神話が生き続けている。
これは自己中心的な視点というよりは、むしろ過去の栄光と影響力にしがみつく姿勢そのものだ。確かに、20年前、30年前であれば、その通りだったかもしれない。だが今の中国は、もはやそのような一極依存構造の中にはいない。
もうひとつ見逃せないのは、関税が中国にとって「全てのカード」ではないということだ。
中国は関税だけで動く国ではない。サプライチェーン、金融政策、技術戦略、外交アライアンス、こうした複合的な戦略を通じて、アメリカの圧力に対抗している。
アメリカが関税という単純なツールで圧力をかけたとしても、中国はそれに対して多層的な対応策を持っている。まさにチェスで言えば、一手に対して三手、四手を返してくるような形である。
また、関税によるコスト増はアメリカ企業や消費者にも跳ね返ってくる。
安価な中国製品に頼ってきたアメリカ経済は、その代償として自国民の生活コストの上昇を受け入れる覚悟があるのだろうか?
事実、トランプ政権下で実施された関税措置によって、多くのアメリカ企業が打撃を受け、一部はサプライチェーンの再編を迫られそうだ。
ここまでくると、関税政策というのはもはや単なる経済政策ではなく、政治的ジェスチャーであり、内政向けのアピール材料でしかないという側面が色濃くなる。
すなわち、「中国に強く出ている」という姿勢を見せることが目的であり、実際の経済的成果よりもイメージ戦略が優先される。
このような状況下で、「中国が頭を下げる」という構図を当たり前のように受け入れるのは危険だ。14%。この数字の意味をもっと深く考えなければならない。
中国は思ったほど弱くない。いや、むしろアメリカの想定以上にしぶとく、粘り強く、そして冷静に戦っている。
世界は変わっている。中国も変わっている。しかし、アメリカの認識だけが、いまだに古い地図を使い続けているのかもしれない。
PS
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