Last Updated on 2025年9月4日 by ぷーやん

8月マーケット振り返り:強気相場とモデル運用の明暗
8月の日経平均は過去最高値を更新し、引き続き相場全体に力強い勢いが宿る展開となった。
まさに上昇トレンドが途切れることなく継続しており、市場参加者にとっては株式市場の歴史の中でも特筆すべき月のひとつになったといえるだろう。

これまでの月と比較しても、8月は特に短期的なトレンドが鮮明に浮かび上がった時期であり、その流れにうまく乗れた運用手法は大きな恩恵を受ける結果となった。
とりわけスイング系のモデルに関しては、トレンドを捉えることに成功し、かなり大きなリターンを獲得することができた。
一方で、逆張り系のモデルは全く異なる結果となり、成績は振るわず、順張りが利益を生み、逆張りが損失を被るという典型的なコントラストが浮き彫りになった。
ドテンモデルに関して触れると、標準版は依然としてマイナスの状態から抜け出せず、ドローダウンの局面が継続している。
それに対して、ST1およびST2モデルは先月に引き続き堅調な動きを見せ、プラス収益で月を締めくくることに成功した。この対照的な成績の分かれ目に、市場の難しさとモデル運用の奥深さがにじみ出ている。
今後を展望すると、多くのマーケット関係者はなおも強気の姿勢を崩していない。
日経平均はさらに上値を追う可能性があるという予想も数多く聞かれる。ただし、一方で割高感を指摘する声も増えており、株価水準はすでに過熱しているようにも映る。
この水準が踊り場となり、これまでのような一方向の明確なトレンドが発生しにくくなる局面に移行する可能性も考えられる。
もし市場がそうした展開を迎えるとすれば、再び逆張り系のモデルが存在感を発揮する余地が出てくるはずであり、やはり相場というものは単一のモデルだけでは到底乗り切れない複雑さを内包していると痛感させられる。
異なる戦略を組み合わせ、複数のモデルを柔軟に運用するマルチモデルのアプローチこそが、この難解で不確実性に満ちた市場に対応していくための現実的な選択肢であると、改めて思い知らされたのが8月という月だった。
日経VI指数
↓

日経平均VIは現在もなお20ポイントを上回る水準で推移しており、その数値はマーケットの不安定さや先行きの見通しに対する警戒感を映し出す指標であると同時に、トレーダーにとっては大きなチャンスの源泉にもなっている。
一般的にVIが20を境にして、市場のボラティリティは落ち着いた局面から活発な局面へと変わると解釈されることが多い。
したがって、この20ポイント台にとどまっている状況そのものが、短期的な売買を志向する市場参加者にとって極めて魅力的な条件を整えているといえる。
とりわけ短期トレード、さらに絞り込めばデイトレードを行うトレーダーにとって、この程度のボラティリティが確保されている相場環境は理想的に近い。
値動きが一定以上の幅で生じるため、ポジションを素早く仕掛けたり、短時間で利益確定を狙ったりする戦略が取りやすくなる。
逆に、VIが20を下回るような展開になると、市場全体のボラティリティは急速にしぼみ、株価の値動きは極端に小さくなってしまう。その結果、短期的な売買機会は一気に減少し、デイトレードの妙味は薄れてしまう。
つまり、現在のように日経平均VIが20を超える水準で安定的に推移しているということは、トレーダーにとって非常にありがたい状況であり、積極的に市場へアプローチしていく動機づけとなる。
2025/8月成績
(ミニ1枚)
ドテン(標準)-188,000円
ドテン(ST1) +207,000円
ドテン(ST2) +49,000円
スイング +343,000円
スイング・Harvest -70,000円
東京デイver2.0(順)-6,500円
東京デイ(逆)-186,000円
計 +148,500円
月次 2024年~
| 日付 | ドテン標準 | ドテンST1 | ドテンST2 | スイング | デイ順 | デイ逆 | スイング ・Harvest | 損益計 |
| 2024/1 | 139,500 | 192,500 | 204,000 | -59,500 | 54,000 | -180,000 | 302,000 | 514,000 |
| 2024/2 | 80,500 | 191,500 | 143,500 | 211,000 | -20,500 | 5,000 | 53,500 | 699,000 |
| 2024/3 | -284,000 | 152,500 | -146,500 | -38,500 | 21,500 | 57,500 | -30,500 | -90,000 |
| 2024/4 | -116,000 | 41,000 | -117,500 | 82,000 | 101,500 | 109,500 | 71,000 | 198,500 |
| 2024/5 | -188,000 | 189,500 | -163,500 | 155,000 | -34,000 | 87,000 | 150,500 | 36,500 |
| 2024/6 | -364,000 | -80,000 | -110,500 | 31,500 | -36,000 | -35,000 | 116,000 | -331,000 |
| 2024/7 | 410,500 | 474,500 | 418,500 | 24,000 | 181,500 | 42,000 | 173,500 | 1,747,500 |
| 2024/8 | 96,500 | 998,000 | 637,000 | 642,000 | 21,500 | -4,500 | -24,000 | 2,849,000 |
| 2024/9 | 44,000 | 81,000 | -20,500 | 53,500 | 116,500 | 211,500 | 275,000 | 810,500 |
| 2024/10 | 144,500 | -201,500 | 125,000 | 162,000 | -80,500 | 209,500 | 407,000 | 903,500 |
| 2024/11 | -400,000 | -165,500 | -110,000 | 41,000 | 111,000 | 99,500 | 190,000 | -382,500 |
| 2024/12 | -255,500 | -18,000 | -114,500 | -81,500 | 33,000 | +76,000 | -11,500 | -594,500 |
| 2025/1 | -215,000 | 169,000 | -29,500 | 41,000 | 42,000 | +73,000 | 182,500 | 93,500 |
| 2025/2 | -87,500 | -146,500 | 16,000 | 46,000 | -52,000 | +33,500 | +38,000 | -168,000 |
| 2025/3 | 74,500 | -6,500 | -346,000 | -71,500 | 83,500 | -68,000 | +111,000 | -413,000 |
| 2025/4 | -506,000 | +99,000 | -138,000 | 137,000 | -56,000 | +6,000 | -54,000 | -709,000 |
| 2025/5 | -453,500 | +31,000 | -409,500 | -201,000 | 4,000 | +89,500 | +18,000 | -957,500 |
| 2025/6 | -263,500 | -166,500 | +1,000 | -20,500 | 23,000 | -5,500 | +81,500 | -350,500 |
| 2025/7 | -52000 | +57000 | +26500 | -247500 | -23,500 | +99500 | +81000 | -7500 |
| 2025/8 | -188,000 | +207,000 | +49,000 | +343,000 | -6,500 | -186,000 | -70,000 | +148,500 |
ドテンモデル(標準+ST1+ST2)
2025/8月
ドテン(標準)-188,000円
ドテン(ST1) +207,000円
ドテン(ST2) +49,000円

ドテンモデルに関して言えば、標準版はいまや壊滅的な状況に陥っている。
かつては一定の成果を安定して残していたにもかかわらず、ここわずか2年足らずの間に、その挙動がまるで真逆の方向を示すようになってしまったのは、実に不可解であり、同時に相場というものの難しさを痛感させられる現象である。
なぜこのような変化が生じたのか、その理由を突き詰めることは簡単ではないが、大きな相場転換が背景に存在している可能性は否定できない。
振り返れば、この直近2年間に限っていえば、逆張りでポジションを構築する方が利益につながるという環境が支配的であった。
したがって、その状況に合わせてモデルを調整し、逆張り寄りに最適化すれば一見して合理的に思える。しかし一方で、そうした調整を行うと、過去の長い期間にわたって機能してきた優位性は完全に失われ、結果としてモデル自体の普遍性や耐久力が損なわれてしまう危険をはらんでいる。
相場が変化しているからこそ柔軟さが求められるが、適応しすぎれば長期的な優位性を手放すことにもつながりかねない。このバランスこそが実に難しいところである。
こうした現状を踏まえると、今後はやはり逆張り系のスイングモデルを新たに開発し、既存の順張り的なアプローチと組み合わせる必要があると強く感じる。
単一モデルへの依存ではなく、複数のアプローチを並列的に走らせることによって、相場の局面ごとに異なる優位性を引き出すという発想が欠かせない。
一方で、ST-1およびST-2の両モデルについては先月に引き続き好調を維持しており、むしろ回復基調が鮮明に見られる。
標準版のように大きなドローダウンを被らずに済んでいる要因を探ると、その構造上の違いが影響している可能性が高い。
具体的には、ST-1とST-2はポジションのホールド期間が標準版よりも短く設定されており、そのために相場の急激な変動や長引く逆風の影響をまともに受けにくい設計となっている。この差が成績の明暗を分けていると考えられる。
いずれにせよ、相場環境が不安定に変化している局面においては、どのモデルが次に優位性を示すのかを一概に断定することは難しい。
だからこそ、ST-1やST-2の動向を含め、今後の傾向を注意深く観察し続けることが不可欠である。短期的な環境に合わせすぎず、かといって長期的な優位性に固執しすぎず、その狭間でいかに柔軟に対応していけるかが、これからのモデル運用に課された最大の課題といえるだろう。
【スイングモデル・スイングHarvestモデル】ミニ1枚あたり
2025/8月
スイング +343,000円
スイング・Harvest -70,000円
年次 2015~

8月という月は、スイングモデルにとって待ちに待った大きなトレンドの波が訪れた時期であった。
これまでの相場ではレンジ気味の動きや不安定な展開が続き、スイングモデルが持つ本来のトレンドフォローの力を十分に発揮することができずにいた。
しかし今月は状況が一変し、ようやくその特性を存分に発揮する局面に恵まれたのである。その結果、スイングモデルは久しぶりに大きな利益を上げることができ、運用成績においても大きな飛躍を遂げた。
一方で、スイングモデルのハーベスト戦略はやや逆張り的な要素を含んでいるため、今回のような明確なトレンド相場には必ずしも噛み合わなかった。
トレンドが一方向に大きく走る局面では、逆張り戦略はどうしても逆風を受けやすく、ハーベストが持つ特性がそのまま裏目に出てしまった形である。とはいえ、これもまた相場の一面であり、環境によって戦略の強弱が鮮明に分かれるという実例となった。
そもそもスイングのトレンドフォローモデルというのは、長期間運用していく中で必ず大きなトレンドに遭遇することを前提として設計されている。
そして、その数少ない「大きな波」にしっかりと乗ることができるかどうかが、長期的なパフォーマンスの命運を分ける。
8月はまさにそうした局面であり、トレンドが鮮明に出たときに十分な利益を獲得できたことは、運用者としても非常に嬉しい成果であった。
もちろん、相場には大きな波が来ない時期もある。むしろ、往復ビンタのように上げ下げが頻繁に繰り返され、なかなかトレンドが定まらない局面の方が多い。
そうした苦しい時期にどれだけ耐え忍ぶことができるか、あるいは無理に動かず堪えられるかという点が、トレンドフォローモデルの本質的な課題でもある。
この点については、前日のブログでも触れたように、トレンド系のスイングモデルはどうしてもロング方向に強いバイアスを持っているため、いっそロング方向だけに特化した運用方法もひとつの解として考えられるだろう。
現在運用しているバージョン4という改良版モデルについても触れておきたい。
この最新版は引き続き好調を維持しており、過去最高値を更新し続けている状況にある。モデルの精度や耐性が以前に比べて格段に向上しており、まさに絶好調と呼べるパフォーマンスを見せている。
こうした成果を見るにつけ、やはりスイングモデルは大きなトレンドをしっかり掴むことによってその真価を発揮するということを、改めて強く実感させられる。
東京時間デイトレ(順張り+逆張り)
2025/8月
東京デイver2.0(順)-6500円
東京デイ(逆)-186,000円
2015~

東京時間におけるデイトレードについて振り返ると、やはり全体的なトレンド相場の影響が強く作用し、逆張りの手法はほとんど機能しなかったように思われる。
8月は、逆張りのデイトレに取り組む者にとっては非常に厳しい相場環境であり、エントリーを仕掛けてもことごとくトレンドに飲み込まれる展開が多かった。
典型的な逆張り優位の地合いではなく、むしろ逆張りの弱点が浮き彫りになるような時間帯が続いたという印象が強い。
一方で、順張りモデルに関しても東京時間に限って言えば必ずしも大きな利益機会に恵まれたわけではなかった。
確かにトレンドフォローのアプローチは逆張りに比べれば優位に働いたが、それでも東京時間に関しては値動きが限定的で、大きな方向感が出にくい展開にとどまった。
むしろ注目すべきは夜間のナイトセッションであり、この時間帯にこそ鮮明なトレンドが現れ、相場全体を牽引する動きが生まれていた。
その余韻を受けて東京時間は横ばい、いわゆる「ヨコヨコ」の動きに終始し、日中のトレード環境は鈍い値動きに縛られていたと言える。
要するに、8月の東京時間は逆張りにとっては壊滅的な環境であり、順張りにとっても決して理想的とは言い難い局面が続いた。
トレンドが大きく走る時間帯は夜間に集中し、東京時間はむしろその反動や調整の場として機能したに過ぎない。そうした時間ごとのリズムの違いが、戦略の成否を大きく分けたのが8月相場の特徴であった。
今日もお越し下さりありがとうございます応援よろしくお願いします!
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