Last Updated on 2023年9月11日 by ぷーやん
前回の日本大会では、にわかファンの急増もあり大いに盛り上がったラグビーワールドカップ
今年もまたラグビーワールドカップがやってきた
日本代表はチリと今晩対戦する。今日は休日で20時からの試合なので多くの人がテレビの前で釘付けになるだろう
実はワールドカップというのはものすごい経済効果を生み出す大会でもある
円安もあって日本を訪れるガイジンは多いが、重要なのは観光客の数よりも滞在日数。
いくら観光客が増えても、アジアの近隣ばかりでは滞在期間は短く日本に落とすお金も少ない
一方、欧米などの遠くから来た観光客は、日本に長く滞在するのでそれだけ多くのお金を落としてくれる
日本の観光は観光客の数ばかり気にするが、一番重要なのはなるべく長く滞在してもらうことが重要なのである
その点ラグビーワールドカップというのは開催期間が2ヶ月近くあるので、サポーターの滞在時間は普通の観光よりかなり長くなる。
ラグビーワールドカップ2023は、日本時間2023年9月8日深夜（9日早朝）に開幕し、同10月28日深夜（29日早朝）の決勝戦まで51日間にわたって行われる。
前回の日本大会の時も、長期間に渡り開催され、ワールドカップの経済効果は計り知れなかったと言われている。
ラグビーというスポーツは、アジアの代表チームは日本以外になく、ほとんどがイギリスの宗主国で、日本から遠い国ばかりである。
当然それらのサポーターは遠い国からやってくるので、自国のチームが勝ち進んでいる限りは長く滞在する。
ラグビーの試合というのは、サッカーのように3日に1回というような試合日程が組めない
ゴリラのような男たちが激しく体をぶつけ合うラグビーは、試合後には1週間程度のインターバルがないと、体力が回復せずに次の試合が行えないのだ。
サポーターは次の試合までの間はやることがなく、その間は日本のいろんなところに観光に行き、それぞれの場所でお金を落としてくれる大変ありがたい存在なのだ。
ソロモンブラザーズ証券日本支社のアナリストをしていたデイヴィッド・アトキンソン氏の「新観光立国論」によると、日本は世界でも稀有な観光立国としての4条件が見事に揃っているという。
その条件とは「気候」「自然」「文化」「食事」の４条件だ。
１つ目は気候。
日本は四季があり、冬は長野や北海道のスキーリゾートがあるし、夏は沖縄や奄美などのビーチリゾートもある。
2つ目は自然。
ガイジンは自分の国から離れて異国に行くわけで、高層ビルや近代的な街並みが見たいわけではない。
自分の国ではとても見ることができない雄大な自然や、その国特有の自然環境に影響されたスポットが見たいのだ。
屋久島や富士山などの自然はもちろんのこと、日本にはまだまだ気づかずの自然が多く残され、日本は1km2あたりの動物・植物の数で言えば実は世界一だという。
3つ目は文化
歌舞伎、俳句、三味線などの伝統文化から始まり、アニメ、漫画、音楽、ダンス、ファッションという様々な現代文化もある。
お寺、神社も様々な形態のものが残っているし、ガイジンの目には非常に新鮮に移る。
特にガーデニング文化のあるイギリス人は、日本庭園を見ると大きな衝撃を受けるという。
そして最後の条件は食事。
和食が世界文化遺産になったことからもわかるように、食事は日本の強力な観光資源だ。
ラーメン、寿司、天ぷら、すき焼きなどの定番から、かつ丼、うな丼、懐石までなんでもござれだ。
また意外なのは日本の洋食で、カレーやオムライス、モスバーガーなどもガイジンに大変人気がある。
観光はまさに日本にこそ最大のポテンシャルがあるのは間違いない。
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