Last Updated on 2025年8月17日 by ぷーやん

AI の急速な進化と普及が、私たちの働き方に根本的な変化をもたらしている。
とりわけ深刻なのは、「高学歴卒業生」と呼ばれる層に襲いかかっている現実だ。これまで「良い大学を出れば、安定した職に就ける」という暗黙のキャリア神話は、少なくともホワイトカラー領域では音を立てて崩れつつある。
AI は今や、単純なオフィスワークを超えて、新入社員が最初に任されるような基礎的業務を瞬時に、しかも正確に処理できるようになった。
かつて新人研修の場で汗をかきながら習得していた書類作成やデータ分析、議事録の作成、メールの下書きなどは、AI にとっては呼吸をするようなものだ。結果として、新人の存在意義がごっそり削られている。
驚くべきことに、Microsoft や Google といった世界的テック企業でさえ、過去最高益を出しているにもかかわらず、大胆なレイオフを断行している。
利益が出ているにも関わらず、人間を削減してまで AI にシフトしていく――その現実が突きつけるのは、「もはや新人や若手は必要ないのではないか」という冷徹な結論だ。
実際、あるアメリカの学生は1年間必死に就職活動を続けたにも関わらず、面接に呼ばれたのはファーストフード店だけだったという衝撃的な事実も報告されている。
かつては「大学さえ出れば一流企業へ」という黄金ルートが存在していたのに、今や「高学歴=就職に有利」という等式は崩壊し、むしろ「高学歴=AI に仕事を奪われやすい」という皮肉な状況すら生まれつつある。
一方、日本ではまだアメリカほど AI 活用が進んでいないため、同様の影響は目立っていない。
しかし、これは時間の問題にすぎない。テクノロジーの波は常にアメリカから日本へと数年遅れで押し寄せてきた。バブル崩壊後の「就職氷河期世代」が生まれたように、AI 時代の「第二の就職氷河期」が、より苛烈な形で日本の若者を直撃する可能性は極めて高い。
そして、AI に最も影響を受けやすいのは「中途半端に仕事ができるホワイトカラー」である。
会議に出席しても特に意思決定をするわけでもなく、上からの指示を待ち、何となくパソコンを叩いている――そんな「なんちゃってホワイトカラー」の存在は、AI にとって真っ先に駆逐の対象となる。AI は彼らよりも速く、正確で、疲れ知らずに業務をこなすからだ。
では、AI 時代において生き残れるのは誰か。
おそらく二極化する。ひとつは運送業や介護など、AI がまだ容易に代替できない「エッセンシャルワーカー」。もうひとつは、極端に高い創造性を発揮できるごく一握りのクリエイティブ人材だ。
しかし、冷静に考えれば大半の人は後者に属することはできない。
圧倒的に多くの人は、クリエイティブというよりも「普通の人」である。結果として、これからの社会では多くの人々が「きつい・汚い・危険」と言われてきた 3K 労働や、AI が代替しづらい体力勝負の現場に回帰せざるを得ない未来が見えてくる。
今まで冷房の効いたオフィスで、そこそこの給料をもらいながら、いわば「なんちゃって仕事」をしてきた人たち。
その世界は AI の登場によって、音を立てて崩れ去ろうとしている。私たちはまさに、AI が高学歴卒業生を狙い撃ちにし、新たな就職氷河期を生み出す時代の入り口に立っているのである。
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