低ボラティリティ相場でのトレード戦略とは?

Last Updated on 2023年4月12日 by ぷーやん

昨年までの大荒れ相場がウソのように、今年に入ってから相場のボラティリティがなくなっている。

昨年まではIV(インプライド・ボラティリティ)が20のレベルを割り込む局面は限られていたが、今年に入り、IVはずっと20を下回ったままだ。


スイング+デイモデルもさすがにこの低ボラティリティには勝てず、2月に入ってから苦戦が続いている。

ざくっといえば、ボラティリティの低いときはトレードをしないという選択肢もあるが、過去にIVが20を割っている全ての期間において、スイングモデルの損益グラフを見てみると、意外なほど悪くない。


右上の赤丸で囲んだところが、今年に入ってからの動き。

今年に入り、IVが20を割り込んでから2月20日現在まで連続32営業日になる。

過去には最大135日連続でIVが20を割り込んでいた時期もあり、2017年~2020年初頭にかけては、ボラティリティが低い相場が続いていた。


しかしボラティリティが低いからと言って、モデルの成績が悪い訳でもなく、下のグラフの様に、2017年~2020年初頭の低いボラティリティ相場でもしっかりと利益を上げている。

スイング+デイモデルがいかに安定しているかという裏返しでもある。


トレードは「相場が動いてなんぼ」であるが、上でも下でもいいのでとにかく動いてもらいたいものだ。

相場はいつ動き出すのかは全くわからないが、閑散相場にはあえてポジションを取らず、期待値の低いエントリーは見送って、布団を被って寝ていた方がマシかもしれない。

しかしこういう凪相場がずっと続くと、これまた大問題で、何とか対策を打つ必要がある。

動かない相場で利益を出す方法はいくつか考えられるが、一つは225オプションを使うということ。

オプションを使えば、上下の方向を当てる以外に、相場が全く動かない状態でも利益を狙うことができる。

オプション特有の時間価値を利用した「タイムディケイ」を使うのだが、ちょっと専門的になるので、ここでは詳しく説明は割愛するが、簡単に言うと、オプションを売ることで、相場が動かくなると利益になる手法だ。

ただオプションを売るというのは極めてリスクの高い方法でもあり、相場が急激に噴き上がると、オプションの売りはとんでもない損失を被る。

何事もこれですべて今く行くというやり方はないが、閑散相場が続く間でも、しっかりと儲けることができるモデルがいくつか必要になる。

本当に相場は諸行無常だ。

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