Last Updated on 2023年9月6日 by ぷーやん
フィボナッチはチャート分析する人が必ず一度は虜になるテクニカル指数だ。
多くのトレーダーと同様に、僕もこの人気のあるフィボナッチの比率を本に書いてある通りに使ってみた。
そして資金を失った。
さらに他の比率やフィボナッチの改良版も試したが損失が広がっただけだった。
それでもうまく使いこなしている(?)トレーダーたちはこのアプローチは絶対うまくいくという。
そこでフィボナッチ・トレーダーと話をしてみたところ、彼らとは共通する点があった。
それは両者とも同じように損失を出していたということだ(笑)
フィボナッチ指数の生みの親、レオナルド・フィボナッチはうさぎの出生率を調べている時にこの比率を発見したという。
うさぎと株にどういう関係があるのかわからないが、この比率は前の2つの数値を足して作る数列(1、1、2、3、5、8、13・・・)で表す。
最もよく使われる比率は、隣り合う値の比率が常に0.618になっていることや、2つ先の値との比率が常に0.382になることだろう。
例えば価格が3500円から9000円まで5500円上昇したとしよう。
するとフィボナッチ・トレーダーは、マーケットが上昇分の38%まで下がるか、50%まで下がるか、62%まで下がると予想する。
つまりマーケットを上げた後、ここまで押したら買えば良いというのである。
フィボナッチ指数が発見された1900年初頭以来、この数列の比率はマーケットの連中を虜にしているが、このポイントで必ず反転するという保証は全くない。
いろいろと検証してみた結果、ランダムな動きに終始するだけで、反転ポイントというよりも、むしろロスカットを置くべき場所に見える。
仮にフィボナッチ・トレーダーが正しければ、反転ポイントの38%と50%と62%のところに少なくともある程度の塊ができなくてはおかしいが、いくら検証してもこれらのポイントから反転する傾向が見られない。
マーケットが下落した後では、どのレベルからでも反転するため、フィボナッチ比率のところに特定の固まりはできなかった。
はっきり言って、トレーダーにとってこの比率を使うメリットはないと思う。
フィボナッチのような奇をてらった逆張りでマーケットに挑むよりも、素直に値動きの方向へついて行った方がはるかに簡単だということを、僕はフィボナッチに散々騙された後でようやく気付くことになる。
PS
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