Last Updated on 2023年4月12日 by ぷーやん
今回は銀行株に見る誠に不思議なアノマリーのご紹介。
世界の中銀がごぞってインフレ対策の為に金利を上げている影響で、景気の冷え込みや金融危機が囁かれているが、金利に敏感な業種の代表格と言えば銀行株だろう。
まず、金利が上昇すると、銀行が預金金利を引き上げることができ、これにより、預金を増やすことができるため、銀行の収益にプラスの影響を与える。
また、銀行は融資においても、金利が上がると融資金利を引き上げることができるので、銀行の融資利益が増加し収益にもプラスの影響を与える。
一方で、金利が上がると、借り手が融資を受けることが難しくなることがあり、銀行の融資需要が減少し、収益にマイナスの影響を与える可能性もある。
これらの要因を踏まえると、金利の上昇が銀行株に与える影響は、短期的にはプラスとマイナスの両方があるが、長期的には金利上昇による収益増加が銀行株価上昇に繋がるだろう。
ここで銀行株をデイトレ的な視点で見てみよう。
下のグラフは、三菱UFJ銀行の日中の値動きを曜日毎に分析した値動きだ。
↓
このグラフを見てあなたは何を思うだろうか?
曜日の2は月曜日を表し、6は金曜日を表している。
そう、三菱UFJ株は、木曜日に下がり、金曜日に上がる傾向がある。
なぜそうなるのか?
木曜日に銀行株が下がる理由については、明確な原因はわからないが、以下のような理由が考えられる。
- 決算発表や経済指標の発表が木曜日にあるため、投資家がその結果を待って銀行株を売却する動きが出る可能性。
- 木曜日は、週の中間に位置し、金曜日に向けての調整が入るため、投資家がポジションを調整する動きが出る可能性。
- 木曜日には、米国株式市場の値動きが注目されることが多く、米国市場が下落すると、日本の銀行株にも影響が出る可能性。
また金曜日の上昇については、以下のような理由が考えられる。
- 週末に向けての調整が入るため、投資家がポジションを調整する動きが出る可能性。
- 金曜日には、米国株式市場の値動きが注目されることが多く、米国市場が上昇すると、日本の銀行株にも影響が出る可能性。
- 週末には決算発表や経済指標の発表が少なく、市場全体が比較的落ち着いているため、銀行株にも買いが入る可能性。
これらの理由はただのこじ付けに過ぎない感も否めず、曜日に限らず株式市場は常に変動しており、銀行株が上がるか下がるかは市場環境や投資家の心理によって異なるだろう。
それゆえの曜日のアノマリーなのだが、これだけはっきりと傾向があると、もっと本質に迫った因果関係があるのかもしれない。
それが何であるかを発見するのは極めて難しいが、銀行にお勤めの方なら何かしら思い当たる節はあるかもしれないので、周りに銀行関係者がいる人は聞いてみればいいかも。
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