Last Updated on 2023年6月13日 by ぷーやん

マーケットではよく「月末のリバランス」という言葉が出て来る。
機関投資家がファンドの運用において、月末にポートフォリオの配分を見直すことだ。
リバランスとは
資産運用テクニックで、相場変動で変化した投資配分の比率を調整してバランスを取る運用方法。ポートフォリオの一部を売却したり、買い増したりすることによって行う。たとえば日本株に40%、国内債券に30%、海外債券に30%とあらかじめバランスを設定する。
https://kotobank.jp/word/%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9-682909
例えば、株が上昇し債券が下落したら、株の資産が増え、債券の資産が減る。
そうすると予め設定しておいた資産ポートフォリオの配分が変化するので、「株の配分を減らし、債券の配分を増やす」ことで、全体のポートフォリオのバランスを一定にするという作業を毎月末に行うことになる。
一般的には、株が上昇したらリバランスで株が売られるので、一時的に株価は下がり、株が下落したらリバランスで株が買われるので、一時的に株価が上昇すると言われている。
そこでこうした月末のリバランスが、短期的には株価にどのような影響を与えるのかを調べてみた。
まずは前月の月末と当月の月末を比較して、日経平均先物が上昇した場合と下落した場合に、終値から翌日の寄り付きまでの値動きを比較してみる(2006年~2023年5月現在)
↓

月末比で株価が上昇したら、終値から翌日の寄り付きにかけて株価は更に上昇している(ブルー)
一方、月末比で株価が下落したら、値動きはランダムになるようだ(オレンジ)
では同じ条件で、今度は翌日の寄り付きから終値までの日中の値動きを見てみよう
↓

こちらも、月末比で株価が上昇した方が、翌日の日中も上がりやすい傾向にあるようだ(ブルー)
「月末のリバランスで株が買われると、翌日は株価が下がる」と言われているが、実勢に検証してみると、更に株価が上がるという結果になった。
こういう変なバイアスが多いのが相場だが、やはりなんでも検証して確かめる必要がありそうだ。
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