過去50年以上利益を出しているトレンドフォロー型ドテンモデルの恐るべし堅牢性

Last Updated on 2024年3月4日 by ぷーやん

下のグラフは1965年からの日経平均株価のチャートだ。

1965年1月6日の日経平均株価は1264円。その後1989年12月29日の大納会で3万8916円の最高値を記録し、その後転がり落ちるように30数年間に渡り、1円もこの最高値を超えることなく低迷し続けるという、世界でもまれに見る株式チャートである。

1965年~の日経平均株価のチャート

このチャートの意味するところは、1989年の12月29日に日経平均に連動する株を買った人は、未だに1円も儲かっていないということだ。

まさか1989年のバブル 絶頂期に、その後30年にわたり株価が低迷するとは神様でも想像しなかったであろう。

しかし現実は冷酷なもので、それまでバブルで株や不動産などで大儲けをしていた人たちは、それこそ奈落の底へ落とされてしまった。

明日の相場がどうなるかなど誰にもわからないが、ひとつはっきりしているのは、相場というのはとにかく目先のトレンドについていけば、その後、相場が暴落しようが暴騰しようが利益が出るという事実である。

上昇局面では株を買い、下落局面では空売りをする。

この売り買いを絶えず行い、常にポジションを取っておくことで、トレンドが発生した時は必ず利益になるというポジションなのである。

相場が暴落した時に果敢に逆張りで買い向かう逆張り戦略は、株式投資においてはかなり有効な手法の一つなのは間違いないが、問題は本当に買い付けたタイミングが底であるかどうかは誰にもわからず、その後さらに大きく底割れして株価を下げたり、または一向に上昇する気配を見せずに、長い期間底辺で株価が低迷することはよくある。

こういう時に株を全力買いしてしまうと、その後の長い長い期間において株を塩漬けすることになってしまい、現に塩漬けのまま途方にくれ相場など見たくないという投資家もたくさんいる。

僕も長年逆張りをメインでやっていたが、逆張りは本当に難しい。

逆張りはタイミングをピンポイントで読む必要があるが、それに比べてトレンドフォローは、少々タイミングがいい加減でも、大きなトレンドには必ず乗れるので、難易度としては逆張りに比べてはるかにやさしい投資法だ。

これから相場をやる人には、やはりトレンドフォローの順張り投資を強くおすすめしたい。

そこでお勧めしたいのが、目先のトレンド方向にポジションを持ち、トレンドが変わるごとに、買いと売りのポジションを入れ替え、常にポジションを持ち続けるドテン手法というやり方だ。

日経平均株価などインデックス指数に関連する ETF や先物との相性が特によく、これらの銘柄は流動性が大きくトレンドが比較的はっきりしているので、ドテン売買には最適な銘柄である。

ちなみに日経平均株価に対してどれくらいこのドテン手法が有効かということを証明するために、過去50年以上の1965年まで遡った日経平均株価のデータを使って検証した損益累計の結果がこちらである。

年次別成績(単位100株)

196512,388
1966-3,127
196710,561
19681,691
1969-15,053
197034,935
197171,664
19723,236
1973151,647
197493,646
1975149,041
197689,613
197745,969
197846,454
1979113,137
1980-45,418
1981104,341
198276,476
198370,189
1984305,300
1985199,519
1986222,003
1987799,643
1988537,562
1989771,400
19902,685,100
1991753,400
19921,304,200
1993593,800
1994619,900
1995988,200
1996342,736
1997810,600
1998551,650
1999342,200
2000648,708
2001594,822
2002349,851
2003522,231
2004418,360
200599,756
2006576,628
2007291,635
20081,078,124
2009648,496
2010253,948
2011173,538
2012203,097
2013616,872
2014818,048
2015453,199
2016431,081
2017173,984
2018862,834
201942,061
2020798,809
2021885,300
2022404,046
2023852,710
2024137,734
月次勝率68.6%
年次勝率95.0%
SR(月次)0.41
SR(年次)0.94
PMレシオ122%

1965年~の期間において、買いポジションの期間は7686日(全体の53%)、売りポジションの期間は644日(全体の47%)であった。

日経平均はトレンドの傾向としては、上昇トレンドにバイアスがある。

この期間においての買いと売りの売買回数は3733回で、トレードの勝率は45%。

100株単位でのシュミレーション結果は以下の通りである。

 L(買い)S(売り)
損益14,329,47610,845,00325,174,478
勝率49%42%45%
SR0.210.150.18
PMレシオ  109%
MDD  -389,844
期待値7,6715,8036,755
PR  2.3

これは現在日経平均先物で使っているドテンモデルと全く同じ売買ルールを使い、過去50年以上の日経平均株価の値動きに当てはめて検証した結果である。

このグラフを見てもわかるように、目先のトレンドに乗って単純にドテン売買を繰り返すことで、1989年のバブル最高値からその後の30年間にわたる株価の低迷も一切影響を受けることなく、利益を伸ばし続けているということがわかる。

「トレンドはフレンド」という相場の格言があるが、まさにその言葉を地で行った結果になっているのだ。

よく言われている株式投資で勝つための教科書的な方法は、業績の良い優良株を相場の暴落時に買う事だと言われている。

優良株が相場の暴落に巻き込まれて、会社の価値以上に株価が下がった場合はそこが絶好の買い時であり、その後優良企業の株価は本来の企業価値である元の株価に必ず戻ることを期待して、暴落で仕込むというやり方である

しかしこのやり方は確かに相場の王道的なやり方の一つではあるが、誰にでも簡単にできる芸当ではない。

相場が暴落して周りのテレビやネットニュースで騒ぎ立てている最中に、いかに優良株といえどもあなたはリスクを覚悟でその株を買うことができるだろうか?

頭ではわかっていても実際に行動に移せないのが株式投資でもある。

いつ来るかわからない暴落を待ち、そこで優良株をたらふく買い込んでその後の値上がりを痛いするのもいいが、その暴落が果たしていつやってくるのかは誰にもわからない。

それよりも上であろうが下であろうがどちらでも構わないので目先のトレンドについていく方が、誰にとっても優しいやり方のように見える。

PS
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