【株式投資】いつもババをつかまされるのは結局何も知らない庶民という事実

Last Updated on 2022年1月30日 by ぷーやん

アメリカ版2チャンネルのレディットを舞台にした狂乱の株売買。

この株取引を更に助長させたのが、無料で取引できる証券会社の存在だ。

スマホ専業のロビンフットという証券会社は、手数料を無料に驚異的な成長を上げ、更に国から給付金が入った個人投資家が一気に群がった。

ロビンフッドを使い、個人投資家が群がりお祭り騒ぎになったゲームストップ株だが、もう祭りは終わったのかな?

しかしそもそも何で売買手数料が無料でできるのか?

その理由は、超高速取引業者(HFT)にある。

ロビンフッドは個人の売買注文をHFTに送り、その見返りにリベートを受け取っていることで成り立っている。

ロビンフッドから売買注文を集めたHFTは、客の注文を先回りしてスプレッドを稼ぐことができるので、ロビンフッドからの注文を集めれば集めるだけ儲かることになる。

このリベートの大半はオプション注文によるもので、あまりお金の無い個人でも買える安いオプション注文を大量に受け付け、HFT業者へ回すことで手数料を無料にしてもロビンフットは儲かるのだ。

つまり売買手数料を無料にすることで餌を巻き大量の注文を集め、個人投資家からスプレッドというコストを払わせて、その儲けをHFT業者とロビンフッドで山分けしているということである。

しかし今回、ロビンフッドと手を組んでいたHFT業者は、個人投資家の一斉買いで莫大な損失を被ったヘッジファンドに出資していたという。

そして、そのヘッジファンドを救うために、祭りになった個人の買いを止めたのではないかと噂されているようだ。

HFT業者はいろんなファンドへ出資しているので、公正な売買をしているのかどうか怪しいところもあり、自分達に都合が悪い状態になると今回のゲームストップのように強制的に証券会社へ注文を受け付けないように圧力をかけることは容易に想像できる。

ロビンフッドの社長は、事態を重く見た当局から呼び出しを受けているようで、もしかしたらロビンフッドがHFTと結託した手数料無料のビジネスに規制がかかるかもしれない。

昔から「タダより高いものは無い」と言われているが、手数料がタダで喜んでいる裏側で、実はきっちりと売買コストを払わされているカラクリに一体どれだけの個人投資が気付いているのだろうか。

いつもババをつかまされるのは結局庶民なんだよなあ・・

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