Last Updated on 2023年6月12日 by ぷーやん
お金を運用するのに最適な人は金融のプロではなく、普通のサラリーマン
お金を運用するのに一番最適な人種は誰だろうか。
多くの人は金融のプロだと思うだろう。
僕が思う最適な人種はサラリーマンである。
そう、本業をしっかりこなし、毎月の生活費を確実に稼ぐサラリーマンこそ最強の投資家であり、相場を張るべきである。
なぜか?
投資というのは絶対に余裕資金でやらないと必ず失敗するというのは、破たんした投資家の歴史が証明している。
ルールに従って毎日売買するシステムトレード
僕の運用は全てシステムトレードというやり方だ。
多くのマーケットの値動きを分析し、そこから導き出された最適な売買ルールを基に、毎日淡々と売買を繰り返すトレード方法である。
システムトレードで成功するのは実に簡単で、買っても負けても淡々とトレードを続けられるかどうかに全て掛かっている。
シンプルで長期間実績のあるシステムなら、一時負けが続いて資金が減っても、その後挽回して、いずれは最高益を更新するようになる。
だから生活費を会社に出してもらえさえすれば、運用成績に波があり証券会社の口座が揺れ動いていても、平気で運用を続けられる。
売買が予めルールで決まっているシステムトレードを使った資産運用というのは、自分の判断が不要で手間も掛からず、誰がやっても同じ成果が得られる。
サラリーマンが最強の投資家だという理由
だからサラリーマンは最強の投資家なのだ。
上司が気に入らないとか、通勤が辛いとか、頭が痛いとか、ケツがかゆいとか愚痴を言っても、毎月25日には給料が銀行口座に振り込まれ生活費に回すことができる。
生活費という必ず必要なお金は、とりあえず安定して入ってくる。
生活費の事を心配せず、安心して運用ができるメリットというのは、専業トレーダーでは決して味わえない素晴らしいことなのだ。
いっそのこと会社を辞めてトレーダーになれば経済的な自由と時間が手に入るなどとゆめゆめ考えてはならない
専業トレーダーになると時間が有り余るので、余計なことをして穴をあけるのも多くの専業トレーダーが経験することである。
そして最後は相場から撤退させられ、新しく仕事を探すことになる。
専業トレーダーは、常にお金のプレッシャーにさらされ ている
相場は気まぐれなので、そこから毎月安定的にお金を稼ぐことは無理ということを知らなければならない。
専業トレーダーは、常にお金のプレッシャーにさらされ、ストレスが増す。
相場でお金を運用しようと思うなら、どんなに嫌な会社で上司から理不尽なことをされても、会社にしがみついたほうが良い。
株で大儲けした訳のわからない個人投資家が書いた変な投資本を読んで、「よし、俺も会社を辞めて自由な専業トレーダーになるぞ」などと寝言を言ってはいけない。
会社を辞めてもいいのは、億単位のお金を相場で稼いだ後の話である。
投資はあくまでも生活費にさらされない余裕のお金があって初めてできるものだ。
専業トレーダーというのは、会社へ行かず時間が自由で大変うらやましく思う人も多いが、生活費はすべてトレードからの収益で賄わなければならない。
今月も必ず稼がなくてならないというプレッシャーというのは凄まじく、とてもメンタルが持たない
相場というのは、毎月安定して勝たせてくれるほど甘いものではない。
当然マイナスの月もあるし、数か月もマイナス収支が続くこともある。
その月はトレードでマイナスであろうと、月末の家賃の支払いは待ってはくれないし、光熱費も必要だし、食事もしなければならないし、子供の塾の費用も必要だ。
トレードがうまく行かないときに受けるプレッシャーは並大抵のものではない。
一度経験するとわかることだが、今月も必ず稼がなくてならないというプレッシャーというのは凄まじく、とてもメンタルが持たないのである。
「ああ、今日もこんなに下がっている。このままでは今月に家賃が払えなくなる。どうしよう。ここでいったん損切しておくべきだろうか...」
そして損切した直後、あなたが買っていた株は無情にも急上昇していく...
その時点が相場の底で、我慢して持っていれば資金は急速に回復したのにも関わらず、目先の動きに翻弄されて、つねにマーケットに振り回され最後はお金が溶けていくのだ。
メンタルがやられていると、こうしたことは日常茶飯に起こるのである。
自由な時間とカネはあるが、いつも一人で仲間がいないので毎日つまらない
仮に相場でうまくお金を稼げたとしても、それは孤独な世界であり、社会との接点はなくなる。
自分から積極的に社会と接点を持とうとしないと孤立する
「トレードでお金を稼いでも、孤立していてつまらない」
僕の専業トレーダー仲間はいつもこうボヤいている。
自由な時間とカネはあるが、いつも一人で仲間がいないので毎日つまらないし、お金があっても生きていて楽しくないという。
僕は「世の中は金だ」といつもうそぶいているが、こういう人の話を聞くと、どうも世の中は金だけではなさそうである。
社畜と言われて辛い思いをしているあなた。
せっかくサラリーマンという強力な武器があるのに、相場を張らないというのは実にもったいないことなのである。