Last Updated on 2019年11月20日 by ぷーやん
「投資と投機」について尋ねると、どうも同じものではないらしい
僕には投資と投機の違いはさっぱりわからないが、お金を運用することに一番遠いところにいる人たち、つまり世の中のほとんどを占める人たちの常識からいえば、この2つには明確な違いがあるという。
今回は、僕なりに「投資と投機」について書いてみたいと思う。
目次
- 投資と投機の違い
- インテリ看板を武器にノルマに走る銀行がどの口で言うのか?
- 結局は相場でしょ?
- 相場とはゲームでカジノのようなもの
- ギャンブラーは実にタフで打たれ強い。
- 賭けをすることで人は強くなる
投資と投機の違い
早速グーグル先生に、「投資と投機の違い」と検索すると、以下のような説明である。
【90秒でわかる!】貯蓄と投資・投資と投機の違い
はじめての金融リテラシー
資産運用するにあたって、「貯蓄と投資」「投資と投機」の違いを理解することが大切です。貯蓄とは、お金を貯めて蓄えること、貯蓄に対して投資は、将来が有望な投資先に、長期的に資金を投じることです。
そして、投資に対して投機とは、相場の変動を利用して利益を得ようとする短期的な取引であり、相場によっては大きな損失が発生する可能性があります。
投資には必ずしも元本保証があるわけではありませんが、長い目でお金を増やしていくところが、投機とは異なります。
一般社団法人全国銀行協会
全国銀行協会のHPによると、投資は長期投資で、投機は相場の変動を利用した短期投資ということだ。
そして文脈からは、目先の相場変動利益を狙う「投機」より、長い目でお金を増やす「投資」の方がリスクが小さく優れているという印象を受ける。
いろいろと突っ込みどころ満載の解説であるが、運用などしたことのない、多くの常識人と呼ばれている人たちの間では、当たり前に受け止めていることでもある。
インテリ看板を武器にノルマに走る銀行がどの口で言うのか?
組織の規模に比例して、本音と建前の違いも大きくなるのは世の常である。
「短期の変動狙いの投機は危ないから、長期投資がいいですよ」と、パブリックには言い放つが、銀行の実態はノルマに縛られた手数料狙いの短期な投機商品ばかりというのは、ノルマに毎日追われている銀行マンのあなたなら身に染みているはずだ。
銀行は「個人の口座残高情報」という他の業界からみたら喉から手が出るほど欲しい情報を、まるごと抱え込んでいる。
どの人がお金を持っていて、どの人がしょぼい人なのかは、口座残高を見れば一目瞭然だし、当然営業をかけるのは口座残高のゼロが多い、お金を持っている人とうことになる。
そして、契約社員の金融のド素人に無理やり証券外務員の資格を取らせ、お金を一杯預けている、おじいちゃん、おばあちゃんにリスク商品をガンガン買わせるのだ。
リスク商品を売りまくる銀行の実態は他の記事でも散々書いているので、ここで言いたいのは、表向き「投資と投機は別物」という銀行が、やっていることは投資も投機も同じように扱っているということだ。
結局は相場でしょ?
投資も投機も、長期運用だろうが短期運用だろうがリスクを取るという意味では同じだ。
そしてどちらも相場の変動を受けることで、利益が出たり損が出たりするのだ。
だから、銀行も建て前で嘘ばかり言わないで、投資も投機も相場変動を予想することで利益を狙い、予想が外れたら損失も同じようにあるということをちゃんと説明すべきだと思う。
相場とはゲームでカジノのようなもの
僕のブログにはよくカジノの話が出てくる。
何故なら相場はカジノにとてもよく似ていると思うからだ。
「相場を張る」というのは、「カジノで賭けをする」ということと極めて似ている。
賭けをしていれば当然負けることがあるし、失敗もする。
賭けを嫌う人の言い分は、損するのが嫌、不確実なものに賭けるのは嫌、失敗したくない、負けたくないなど様々だ。
相場を嫌う人もこれと全く同じ理由が当てはまる。
しかし生きていればいつかどこかで否応なく負けるときはあるし、損したり失敗したりせざるを得ない。
しかし順調に生きてきた人ほど、ちょっとした失敗でくじけてしまうし、なかなか潔く負けを認められない人もいる。
ギャンブラーは実にタフで打たれ強い
そんな時、ギャンブラーは実にタフで打たれ強い。
普段から賭けに親しんでいる人は、事が自分の思い通りに運ばないケースなどよくあることだと知っている。
だから負けた時や失敗した時も適当な対処の仕方を心得ている。
「ああ、残念だったね」で済ませることができるし、仮にお金を損しても、自分の考えを過信しすぎたことへの授業料だと、前向きに考えられるようになる。
それに何といっても立ち直りが早い。
確かに何事においても成功するに越したことはない。
しかし成功によって満足は出来るかもしれないが、失敗からでないと学べないものがあることもこれまた事実である。
賭けをすることで人は強くなる
ビジネスの世界でも、勝負強い人は賭け事も強い。
僕が好きな経営者は、サイバーエージェントの藤田社長
この人は天性の勝負師で、まさに賭けをすることで人は強くなるという見本みたいな人だと勝手に思っている。
彼は大学時代、毎日雀荘に通い、いろんな人と対戦し、中にはプロのような人たちとも頻繁に勝負していたという話を聞いたとき、「あー、この人は事業でも成功するだろうなあ」と思った。
アメブロで大成功し、ネットのアベマTVも周囲の反対を押し切って大勝負に出た。
毎年赤字を垂れ流してはいるが、腹をくくってリスクを取り、先行投資と割り切って勝負している姿がとても好きだ。
事業というのはまさに相場と同じで、将来会社が儲かって成長できるかどうかなど、実際にやってみないとわからない。
それが事業という名前になったとたん、決められたフォーマットに体の良い事業計画を書き込めば勝手にうまくいくと思っている人は実に多い。
特に役人や、大企業の役員などはこの手のタイプばかりで、自分で腹をくくってリスクを取り、チャレンジするという気概もなければその情熱もない。
第三セクターなど役人が音頭を取って行う事業もうまくいったためしはないし、そもそもリスクを一番嫌う役人が、「日本にもスティーブジョブズが必要だ」などと能天気なことを言い、いろいろと企画するが、ブラックジョーク以外の何物でもない。
賭けをするということは、リスクを取って一勝負するということであり、1ミリもリスクを取る勇気のない普通の人が、勝負する人にあれこれ言う資格はない。
ギャンブラーになれとは言わないが、ギャンブラーから学ぶべきことは多い。
まとめ
- 投資と投機は同じもの
- 相場とはゲームでカジノのようなもの
- 賭けをすることで人は強くなる
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