Last Updated on 2022年1月30日 by ぷーやん
米株式市場のハイテク株が不安定な値動きを見せ、ナスダックは2日間で一時10%近く下げた。
ハイテク株のオプションを大量に買っていたソフトバンク
この下落の原因だが、オプションを使った投機的な取引が一因だという。
そしてこのオプションに個人投資家だけでなく、ソフトバンクグループが介入していたというから二度驚いた。
今、米市場ではSBGによるハイテク株のオプション取引の話題で持ち切りだ。
オプションとはデリバティブ取引の一種で、簡単に言うと、あらかじめ決めた値段で買い、株価が予想通り上昇(下落)すれば、大きな利益を得られる金融商品で、ひと山当てようとギャンブル気分でオプションを買う人も多い。
僕も225先物オプションを主戦場にしていた時期があり、大きな利益を得られた反面、収益の波が極めて大きく、メンタルが相当ヤラレタ経験がある。
ソフトバンクは、個別銘柄などを購入する権利(コール)を8月以降、大量に買っていたという。
驚いたのはその額。購入額は40億ドル(約4200億円)で、現物株に換算すると500億ドル規模になり、過去数週間のハイテク株高はSBGの買いが支えていたらしい。
コロナでギャンブルできずにオプション取引をする人たち
8月までのハイテク株の右肩上がりの上昇はSBGに加え、個人の「巣ごもり投資」の影響も大きく、個人の資金が流入した。
さらに「コロナ下でギャンブルができなくなったギャンブラー達が、手数料無料の証券会社である「ロビンフッド」などネット証券を通じて大量にオプション取引に流れた
コールオプションが大量に買われると、オプションの売り手はヘッジの為に株式を買うので、株が更に上がるという理屈だ。
ナスダックでは、オプションのクジラの正体がソフトバンクだとわかり、コロナ危機で株を売って手元に現金を確保してしばらく静観すると言っていた孫社長だが、舌の根も乾かぬ内に、投資会社を新たに設立して、GAFAのオプションの爆買いをしていたとは・・・
さすが稀有のギャンブラー孫正義である。
個人やSBGの投機的な買いが支えとなっていた相場は、いったん下げ始めるとブレーキが利かなく恐れもある。
週末にかけての株価の下落は、一部のオプション取引が解消されたことが引き金となり、お金を借りて信用買いしていた人の損切の嵐となり、売りが売りを呼ぶ展開になった。
ソフトバンクは更にオプション買いを続けると言っている。
ソフトバンクのオプション買いの規模はまさに異次元なので、これに乗っかり、まだまだ相場に強気な人も多い。
しかし一旦、逆回転が始まると、規模が規模だけに相場には相当大きなインパクトがあるだろう。
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