Last Updated on 2021年9月17日 by ぷーやん
海と相場で戦う男の生活
漁師でトレーダーをしている人に会いに、長崎の雲仙・島原まで行ってきた。
お会いしたのは、漁師にして元プロボクサーというまさに異色のトレーダーである。
漁師と言っても魚の取り方はそれぞれの家ですべて違うそうで、こちらの漁師は代々の網元で昔から「ごち網漁」という独特の漁法を受け継いでいるそうだ。
「ごち網漁」は攻めの漁法と言われ、魚のいる場所を狙い撃ちして網を投げて仕留めるスタイルは、まさに海のハンターだ。
そして感が的中し魚の群れに当たった時は、一気に大漁となる
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元プロボクサーなので、漁から帰ると自宅に作った専用ジムで汗を流すのが日課。
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サンドバッグを叩いているジムの隣には、専用のトレードルームという何とも奇妙な組み合わせ。漁師トレーダー恐るべし...
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僕のセミナーを受講して頂いた方の中には、サラリーマン以外にいろいろなお仕事をお持ちの方が多いが、お仕事が漁師さんという人はもちろん初めてである。
もうかれこれお付き合いは3年位になるのだが、スカイプか電話なのでお互い面識はなく、「美味しい魚を是非食べに来て下さい」とわざわざお誘い頂いたわけである。
雲仙・島原というと、今でもモクモクと煙を上げている雲仙岳があり、九州を代表する人気の観光地だ。
今から26年前、普賢岳が噴火し火砕流と土石流で街が丸のみされた光景を記憶している方もいるだろう。
今ではすっかりと普賢岳も落ち着き、海と温泉がとても素敵な観光地に戻っている。
雲仙と言えば何と言っても温泉。
中でも「小地獄」と呼ばれるここの温泉は大変有名で、駐車場の車は全てが県外ナンバーで、中には神戸や広島ナンバーも。
ここの温泉に浸かれば、今日食らったロスカットも癒されるはずだ(笑)
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まるで京都を思わせる茶屋。周りの池は湧き水で1年中通して気温は15度で保たれているという。夏はここで昼寝をすれば最高だろう。
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網元のご自宅で、夕食は見たこともない豪快な活造り
3キロを超える鯛の刺身を見たのは初めてだ。過去には20キロ近くもある鯛が捕れたこともあるという。
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さすが網元のお宅。つい先ほどまで生きていた魚が次から次へと運ばれる。
これはヤリイカの子供で、網の中で捕れた時は透明なのだそうだ。
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アオリイカの刺身。これも今日捕れたもので、こんなぷりぷりしたイカは初めて食べた。
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ボタンエビのフライ。サイズがとてつもなくデカくてめちゃくちゃうまい
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この後もフグの湯引きや天ぷら、蛸やいろんな貝類をたらふく頂いたが、みんなめちゃくちゃ美味かった。
島原の観光値めぐり
相場で地獄は見慣れているが、ここは雲仙地獄
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普賢岳の災害時の家屋が今も保存さている
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漁師と相場、釣れても良し釣れんでも良し
漁師という仕事は相場と似ている。
捕れるか捕れないかわからない海へ今日も船を出す。
全く捕れない日もあるし、大漁の日もある。
毎日魚を取りたいが、「釣れても良し、釣れんでも良し」の精神でないとメンタルが持たない。
それでも船を出さないことには、魚を捕る可能性は無いのだ。
相場も同じ。
勝てる日もあれば勝てない日もある。
勝てない日が続くと気持ちも折れる。
それでも今日も船を出さないと、獲物にはありつけないのである
僕と同名の雅彦くん、素晴らしい体験をありがとう!