Last Updated on 2019年10月19日 by ぷーやん
為替高速取引に参入する東芝はFXで儲けられるのか
東芝が自社の保有するAI 技術をFXへ応用するという。
マーケットの動きを瞬時に分析して注文する、いわゆるHFT(高速取引システム)を使いFXで儲けようとたくらんでいるようだ。
こうしたアルゴリズムは膨大な組み合わせのパターンから最適化し、人間では不可能な売買を可能にする。
ドルストレートを中心に8種類の通貨の取引の全ての組みあわせを瞬時に分析し、最も利益の出る組み合わせで売買するという。
コンピュータをぐるぐる回せば儲けられるという思想はFXでは通用しない
東芝は金融工学の専門家を大量に採用し、彼らにコンピュータをぐるぐると回させてがっつりと稼ごうという魂胆だが、相場の世界は金融工学の立派な肩書を持った人がやったからといって通用するほど甘い世界ではない。
今まで多くの天才プログラマーがFXマーケットを打ち負かそうと日夜頑張ってきたが、FXマーケットは株や先物と違い完全にランダムウォークしているので、未来に渡りエッジを持ち続けるのが極めて難しい市場だ。
東芝は粉飾決算や原発のウエスチングハウスで大損をこいて、経営陣は何とか次の金の木が必要なのだろう。
FXマーケットのランダム性など1ミリも理解していない年寄り経営陣が、自社のAI技術を転用すればFXで簡単に儲けられると考えること自体がファンタジーに見える。
それがFXの高速取引ということだが、なんか更に大損をこきそうな気がするのは僕だけだろうか。
関連記事
この記事は私が書きました
(Visited 29 times, 1 visits today)