【株式投資】ストレスが高いときの人間の行動が一番予測しやすい

Last Updated on 2022年1月30日 by ぷーやん

世界最高峰のヘッジファンドであるルネッサンス・テクノロジー。

そのリターンは32年間平均で66%という、どこのファンドも真似のできない驚異的な数字を叩き出している。

創業者はジム・サイモン。

投資の世界でかつてこれほど稼いだ者は誰も存在せず、今までの運用収益は軽く10兆円を越え、個人の資産も2兆5千億円。ウォーレン・バフェットやジョージ・ソロスをも軽く凌駕するこの男は、もはや相場では神と崇められている人物である。

ジム・サイモンは誰もが夢見るトレーダーであり、数学者であり、筋金入りの確率論者でもある。

難解な数学の理論を導き出すよりも、そのスキルをほんのわずか相場に応用することで、とてつもないお金を稼ぐことができることを実証し、今現在もルネッサンス・テクノロジーは誰も真似のできない異次元の運用を続けている。

その運用手法は謎のベールに包まれていたが、ルネッサンス・テクノロジーに関する初めての書籍が出版されるや否や、ウォール街では大変な話題になり、待ちに待った日本語訳もようやく販売された。
英語版のペーパーブックに比べ、日本語訳版は上下2巻からなるとても読み応えのある分量になっている。

ルネッサンスの運用の特徴は、デイトレを含め、わずか数日以内でポジションを手仕舞う超短期売買にある。

スパンの長い中長期の予想よりも、短期予想の方が極めて確率が高いというのは、相場において統計的分析をしている人なら誰でも納得いくと思うが、世界最高のヘッジファンドであるルネッサンスも同様に超短期売買に徹している。

内容はどれをとっても、システムトレーダなら納得いくものが多いが、僕が特に印象的だったのは

ストレスが高いときの人間の行動が一番予測しやすい

というくだりだ。

人がストレスを抱え、そのストレスが最高潮に達した時にあふれ出す恐怖や不安を感じる時、驚くくらい人間は同じ行動を取る。

これは人間の持って生まれた「自己保全」というDNAであり、生存するための行動パターンである。

これを相場に当てはめた時、価格の変動は、人間の恐怖と不安と期待に直結するのは相場を経験した人なら誰でも体験しているだろう。

この人間のストレスが極端に高まった時の行動こそが、株価の値動きだけを見て予想するよりもはるかに簡単だという事に注目すると、ストレスが高い時にどういう行動を取れば儲かるのか?と考えるのは当然の事である。

ではトレーダーはどういう時に相場で高いストレスを感じるのだろう?

それが分かれば、多くの人が高いストレスを感じたタイミングで行動を予想し、マーケットで利益を出すことができるかもしれない。

NYが暴落した時?天変地異が起こった時?戦争が起こった時?

いずれも相場への影響は大きくパニックになると思うが、何せ頻度が少なすぎるので、このタイミングだけを待って相場で行動を起こすことは、あまり利益に結び付きそうにない。

そこで、もう少し相場がパニックになりやすいタイミングで数多く仕掛ける方法が見つかれば、かなりのエッジになるかもしれない。

僕なりに考えてみた結果、大きなパニックではないが、人間が高いストレスを感じるくらいのミニパニックなら結構相場では発生しているようで、この時多くの人間が同じような行動を取ると仮定して、後はイナゴのようについて行くことで、かなり有利なトレードができることを発見した。

これは偶然見つけたある指数を使い、人が高いストレスを感じた時に、イナゴの様にそちらの方向へ乗っかりトレードしたシュミレーションだ。

マザーズ先物(枚数1枚)
2016年~2020年9月現在

損益1,665,000
勝ち304
負け245
勝率55%
#レシオ0.14
MDD-266,000
2016/751000
2016/8-36000
2016/948000
2016/1026500
2016/11-19000
2016/12-44000
2017/136000
2017/214500
2017/3-23000
2017/4211000
2017/5-3000
2017/612000
2017/783000
2017/822000
2017/93000
2017/10-41000
2017/1126000
2017/1254000
2018/1-19000
2018/2163000
2018/3136000
2018/4-42000
2018/5-61000
2018/6-23000
2018/7-79000
2018/859000
2018/9-10000
2018/10148000
2018/11-11000
2018/12138000
2019/1-21000
2019/251000
2019/312000
2019/45000
2019/5105000
2019/6-11000
2019/7-7000
2019/848000
2019/932000
2019/10-1000
2019/1137000
2019/120
2020/134000
2020/296000
2020/379000
2020/460000
2020/5111000
2020/6147000
2020/7126000
2020/8-123000
2020/965000

人間の行動パターンがわかるとこんなに簡単に儲かるわけ?と思わなくもないが、マザーズ先物がたまたま良かっただけかもしれない。

そこで225ミニ先物、topixミニ先物、JPX先物でも同様にやってみる。

225ミニ先物(枚数1枚)
2016年~2020年9月現在

損益2,071,000
勝ち414
負け394
勝率51%
#レシオ0.09
MDD-316,000
2016/732500
2016/839000
2016/9103500
2016/1040000
2016/11-5500
2016/1229500
2017/116000
2017/2-30000
2017/3-121500
2017/489000
2017/5-32000
2017/692000
2017/7-29500
2017/8-36500
2017/977500
2017/10160000
2017/11117500
2017/12-90000
2018/146500
2018/2-48000
2018/3151000
2018/4-10500
2018/5-49000
2018/660500
2018/7-140500
2018/812000
2018/9125500
2018/10199500
2018/11188000
2018/1221500
2019/1-107500
2019/2-6500
2019/3-77500
2019/454500
2019/5159500
2019/6102000
2019/7-69000
2019/899000
2019/920500
2019/1045000
2019/11-80000
2019/12-57000
2020/162000
2020/2221000
2020/3285000
2020/457000
2020/5129000
2020/6142500
2020/769000
2020/8-25500
2020/940000

topixミニ先物(枚数1枚)
2016年~2020年9月現在

損益1,431,250
勝ち286
負け270
勝率51%
#レシオ0.12
MDD-186,250
2016/74,250
2016/8-41,750
2016/960,750
2016/107,250
2016/1137,500
2016/12-34,750
2017/1107,500
2017/253,250
2017/3-86,250
2017/4115,000
2017/5-4,750
2017/615,750
2017/7-17,500
2017/8-34,500
2017/926,750
2017/104,500
2017/1116,500
2017/12-19,500
2018/112,250
2018/246,500
2018/3114,000
2018/4-43,000
2018/5-8,500
2018/621,500
2018/7-67,750
2018/813,750
2018/923,000
2018/10162,250
2018/1160,250
2018/1280,000
2019/1-42,500
2019/273,000
2019/3-33,500
2019/446,750
2019/5128,750
2019/6-15,250
2019/7-14,500
2019/849,250
2019/99,750
2019/10-58,000
2019/11-21,500
2019/12-40,000
2020/157,250
2020/2191,750
2020/3237,500
2020/433,500
2020/5126,750
2020/652,750
2020/7116,500
2020/8-21,500
2020/9-69,750

JPX先物(枚数1枚)
2016年~2020年9月現在

損益1,425,000
勝ち410
負け403
勝率50.4%
#レシオ0.09
MDD-192,500
2016/726,500
2016/813,000
2016/989,000
2016/1029,500
2016/113,000
2016/12-17,500
2017/121,500
2017/2-500
2017/3-100,000
2017/487,000
2017/5-41,000
2017/690,000
2017/7-27,500
2017/8-15,500
2017/946,000
2017/1064,000
2017/1177,500
2017/12-27,500
2018/134,000
2018/2-64,500
2018/3146,000
2018/4-39,500
2018/5-21,000
2018/657,500
2018/7-96,500
2018/8-14,500
2018/9107,000
2018/10152,500
2018/11116,500
2018/127,500
2019/1-34,000
2019/218,000
2019/3-51,500
2019/4-43,000
2019/5125,500
2019/675,500
2019/7-27,000
2019/860,000
2019/946,500
2019/10-10,000
2019/11-40,500
2019/12-42,500
2020/115,500
2020/2157,000
2020/3191,000
2020/4-19,500
2020/5129,500
2020/674,000
2020/743,000
2020/821,500
2020/933,500

どの先物でも同様にエッジがあるようなので、ロジックの堅牢性はかなり高いと考えられる。

これらの新しいモデルは、相場の値動きに勢いが付いてモメンタムに乗る、いわゆる順張りタイプ。

そして従来のデイトレ先物モデル(225先物Topix先物等)は逆張りタイプなので、実はデイトレードにおいて、この2つを組み合わせると「順張り+逆張り」を組み合わせた理想的なポートフォリオになる。

相場の動きと言うのはランダムで、レンジ内の小さな動きで上下するパターンと、トレンドが発生して上下に大きく動くパターンがあるのは、トレードをしたことのあるあなたなら当然ご存じだろう。

トレンドを追いかける順張りは、レンジ相場では負けトレードが続き、逆にレンジ内の動きを狙う逆張りは、トレンドが発生すると負けトレードが続き大きなドローダウンに遭遇してしまう。

そこで、順張りと逆張りに強いシステムを組み合わせることで、順張りと逆張りのそれぞれの損益が落ち込んだところを、お互いのシステムが補完し合い、相場環境に左右されない運用ができる。

以下はデイトレードにおいての順張り・逆張りの2つのシステムを組み合わせた損益曲線である。

ここまで見てきて、先物ではうまく行きそうなのはわかったが、個別株でもうまくいくのだろうか?ちょっと見てみよう。

ソフトバンクグループ(100株)

損益2,353,300
勝ち467
負け386
勝率55%
#レシオ0.13
MDD-204,100
2016/725,500
2016/8221,700
2016/954,200
2016/10-26,400
2016/11-4,400
2016/12109,700
2017/1154,400
2017/2-2,500
2017/3-113,600
2017/495,400
2017/519,600
2017/6124,300
2017/727,100
2017/8-41,400
2017/943,300
2017/1023,400
2017/111,500
2017/12-48,900
2018/139,900
2018/2-56,500
2018/316,700
2018/441,900
2018/5-9,800
2018/621,700
2018/733,200
2018/881,300
2018/9-15,600
2018/10150,800
2018/1154,400
2018/12171,200
2019/1-53,300
2019/2243,000
2019/3-18,000
2019/465,000
2019/5295,700
2019/6141,300
2019/7-25,100
2019/8-19,700
2019/9-57,400
2019/10-8,500
2019/1111,200
2019/1252,200
2020/111,700
2020/2-25,800
2020/3152,600
2020/416,400
2020/5-66,700
2020/674,000
2020/7127,300
2020/84,500
2020/9240,800

なるほど、個別株でも同様にうまくいくようで、これは結構期待できそうである。

ストレスが高いときの人間の行動が一番予測しやすい

これ行けるわ・・

オンライン勉強会開催します

日時 10月10日(土)13時~15時 ZOOMオンライン勉強会
(当日参加できない方は、後日収録動画をお送りします)

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簡単なパラメータが2つあり、最適化することにより、個別株においてもパフォーマンスが優れて安定した銘柄を量産できます

内容

人間のストレスが高まるような相場の価格変動が起こった場合に、期待値の高いトレードができます。

具体的にはある指数を使い、人間が高いストレスを感じた時に取るポジションを、順張り的にイナゴの様に便乗します。

デイトレ(日中)とオーバーナイト(大引け~翌朝)に分けて検証しています。
エクセルファイルに検証したい銘柄(先物、個別株)の4本値データ(日中)を入力することで簡単にいろいろな銘柄の検証ができます。

デフォルトでは、先物(上記4種類)と個別株(ソフトバンク)のファイルを用意しています。
個別株の場合、銘柄データを入れ替えることで、追加で任意の銘柄を自由に追加して検証することができます。

トレード方法

デイトレは、前日の取引終了後にサインが出るので、当日朝の寄り付き(8:45)にエントリーして、大引け(15:15)で決済します。

オーバーナイトは、前日の取引終了後にサインが出るので、当日の大引け(15:15)にエントリーして、翌朝の寄り付き(8:45)に決済します。

付属資料

エクセル検証ファイル
操作説明(PDF)

注意事項

オーバーナイトにおいては、個別株の場合はロスカット設定はできません。先物の場合はナイトセッションがあるので、任意でロスカット設定は可能です。

価格

198,000円

※以下のシステムをお持ちの方には特別割引価格74,800円でご提供します。

225先物デイトレシステムver2
topix先物デイトレシステムver3
JPX先物デイトレシステム
マザーズ先物デイトレシステム

※5名限定の勉強会で定員になり次第終了します。

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